ドーソン・シティ 産業

ドーソン・シティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 19:30 UTC 版)

産業

今日のドーソン・シティの主要産業は観光の採掘である。

金の採掘は1896年にジョージ・カーマック、ドーソン・チャーリー、スクーカム・ジム・メイソンの3人がボナンザ・クリークを発見したことに端を発している。この地区のクリークというクリークにあっというまに手が回され、1898年の春にクロンダイク・ゴールドラッシュを聞きつけてやってきた何千という人々の大部分には、金探しで利益を得る機会がほとんどなかった。そこで、金を探す人々を相手に商売を始めた。

約10年後、大型の砂金浚渫船が操業を開始し、クリークから大量の金をすくいあげた。浚渫船は、川やクリークの位置を変えたり、航路に大量の土砂を残したりなどして、徹底的に地形を変えていった。水力発電によって浚渫船の動力を得るため、北部に運河やダムが建設された。浚渫船は冬になると停止されていたが、通称クロンダイク・ジョー・ボイルのために作られた浚渫船は一年を通じて運用できるように設計されており、ボイルは冬中操業することができた。この浚渫船は国定史跡としてボナンザ・クリークで公開されている。

最後の浚渫船は1966年に操業を停止。ノースフォークの水力発電施設は、ドーソン・シティへの売却が不調に終わったため、閉鎖された。以来、この地域の採金法は原始的なやりかたにもどっている。

ドーソン・シティ空港英語版から空路へのアクセスが可能である。

観光

現在では、金をはじめとする鉱物の採掘より、観光産業に力を入れつつある。 夏はカヌーでのユーコン川くだり、カナダのパタゴニアと称されるトゥームストーン州立公園でのハイキング、そこから北極圏へ延びるデンプスターハイウェイなど見所が多い。また、ドーソン・シティはオーロラ・オーバルと呼ばれるオーロラが発生する"輪"の真下に位置していて、冬はオーロラ鑑賞の地として注目を集めつつある。


  1. ^ Statistics Canada. 2007. Dawson, Yukon Territory (table). 2006 Community Profiles. 2006 Census. Statistics Canada Catalogue no. 92-591-XWE. Ottawa. Released March 13, 2007. http://www12.statcan.ca/english/census06/data/profiles/community/Index.cfm?Lang=E (accessed May 2, 2007).
  2. ^ Yukon to end seasonal time change.Government of Yukon、2020年3月10日閲覧。
  3. ^ Environment Canada—Canadian Climate Normals 1971–2000, accessed 12 July 2009


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