テイルズ オブ エクシリア2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 03:27 UTC 版)
用語
『テイルズ オブ エクシリア』も参照。
- 分史世界
- 本来あるべき世界たる正史世界から無数に枝分かれして存在する別世界。正史世界では死んだ者が生きていたり、またその逆のパターンも存在する、可能性の世界。
- 正史・分史含めて同一の魂にあてがわれる魂エネルギーの総量は決められており、魂は全て正史世界のみに存在する「カナンの地」で浄化している(ただし断界殻(シェル)で覆われたリーゼ・マクシア内では、マクスウェルが独自の循環システムで浄化していた)。分史世界が増殖して魂が増えすぎると、正史世界に生きる魂のエネルギーが拡散するという悪影響を及ぼし、やがてあらゆる生命を死に絶えさせてしまう可能性を孕んでいるため、クランスピア社分史対策室所属の骸殻能力者が破壊を試みている。
- 表向きは気象制御システムということになっている「クドラクの爪」という装置によって、正史世界からどれだけの距離があるかを測る深度、どれだけ異なっているかを示す偏差、更にその世界に入るための進入点の三要素を観測することが可能になっており、これによって分史世界の座標を特定・進入が可能になっている。分史世界に進入するためには骸殻能力者が必要不可欠で、更に核となっている「時歪の因子(タイムファクター)」を破壊しない限り、正史世界へ帰還することができない。
- 深度が深い程時空の歪みが強いため、ハーフ以上の骸殻能力者でないと侵入できない分史世界も多い。正史世界から深度255までの分史世界であれば侵入可能で、その範囲は「クロノス域」と呼ばれている。いくつかの分史世界は破壊しきれずに「クロノス域」よりも先の深度に沈んでしまっており、正史世界からの侵入は不可能となっている。
- 時歪の因子(タイムファクター)
- 大精霊クロノスが生み出しているとされる、分史世界の核となっている物体。
- 生物、あるいは物質に憑依していることが多く、憑依先は正史世界と最も異なっているものというのが目印になっている。骸殻の力を加えることで分史世界ごと破壊することが可能。憑依対象が何らかの事情で死んだり消滅した場合は、再び別の正史世界と最も異なっているものに憑依する。その正体は「骸殻」の力を使い果たした骸殻能力者の成れの果てで、「時歪の因子」を破壊するためには骸殻が必要なため、負の連鎖になってしまっている。
- カナンの地
- 最初に訪れたものの願いをひとつだけ叶えるとされる伝説の地。その正体は全時空において唯一魂の循環を司り魂を転生させる場所で、正史世界にしか存在しない。大精霊の王オリジンが座しているが、世界の何処にあるかはわかっておらず、場所を見つけるには「カナンの道標」が必要とされている。
- クルスニク一族
- 初めてマクスウェルを召喚し、断界殻(シェル)生成に関わったとされる創世の賢者ミラ・クルスニクと、そのまわりに集った13人の者たちの末裔。主にエレンピオス側の子孫のことを指す。
- クロノスによって「骸殻」を与えられており、人間たちの魂が昇華できるかどうかの試験として、オリジンの審判に挑む宿命を架されている。始祖ミラ・クルスニクを始め、多くがエレンピオス側に残ったために、審判や宿命などはリーゼ・マクシアにはほとんど伝わっていない。リーゼ・マクシア側に渡ったクルスニク一族は、後にラ・シュガルの名門貴族「六家(りくけ)」の祖となった。
- 「意志の槍を持つ者たち」という伝承が伝わっており、それになぞらえた断界殻破壊のための「クルスニクの槍」という巨大黒匣がアルクノアにより製造された。以後そのノウハウによって小型携行試作型がクランスピア社兵器部門によって開発・量産されている。
- 骸殻(がいかく)
- 時計を持って生まれてきたクルスニクの血族が発動することの出来る能力。時空の精霊クロノスによって与えられた。ただし、能力者は数千人に一人の割合とされている。リーゼ・マクシアでは審判や宿命は受け継がれておらず、この能力はエレンピオス側のクルスニクの一族に発現されている。
- エレンピオスには存在しないはずの精霊に由来した力で、その身に鎧のような装甲を纏い、強大な戦闘力を発揮することができる。更には分史世界への干渉、それを形作る時歪の因子を探知し、破壊することもできる。
- 大別して「クォーター」「ハーフ」「スリークォーター」「フル」の四段階に分けられ、装甲部位が広くなればなるほど強い力を示す。だがクランスピア社が確認できている40人あまりの骸殻能力のなかでも、ハーフ骸殻以上の力を発揮できるのはルドガーを含めて僅か四名。
- クロノスによって人間に授けられた「欲望のバロメータ」であり、強大な力である骸殻を行使しつづけた場合、やがては分史世界を構成する「時歪の因子化」を引き起こす。時歪の因子を破壊するためには骸殻が必要という負の連鎖を生み出すシステムでもあり、現在100万に近い時歪の因子化が発生し、数えきれないほどの分史世界が生まれてしまっている。
- クルスニクの鍵
- 数代に一人生まれてくる、オリジンの「無」の力の断片を宿したクルスニクの血族。分史世界の物質を正史世界に持ち込む力を持つ。その能力は「オリジンの審判」を超えるために必要不可欠と言ってよく、故にクルスニク一族の中では争奪の対象となっている。本来なら審判に存在しない要素だったが、人間の審判達成妨害をクロノスが試みることを予測したオリジンによって、安全弁として付け加えられたものであり、この鍵の能力の持ち主は「骸殻」を含むクルスニクの一族の能力の全てを扱うことができ、クロノスに唯一対抗することができる。
- クルスニクの鍵によって正史世界に運ばれた物質は、正史世界の同一存在と同時に存在することができず、対面した瞬間に分史世界の存在が正史世界の同一存在によって「押し戻される」という現象が起こる。何らかの出来事によって正史世界の存在が消滅した場合、分史世界の存在が復帰することができる。
- オリジンの審判
- 黒匣によって精霊からの搾取を開始した人間たちに対して、原初の三霊であるオリジン、マクスウェル、クロノスの三体が提示した人間の魂の昇華を図った試み。クロノスに骸殻能力を授けられたクルスニクの一族が人類の代表として、審判の対象となる。
- 審判の内容は「時歪の因子の発生数が1,000,000に達する前に、人類がカナンの地に辿り着く」こと。達成の見返りとして、オリジンの無の力によって「願いを一つだけ叶える」ことができる。この条件によって、カナンの地が願いを叶える場所だという伝承が広まった。もし失敗した場合は、オリジンは人間を見限り魂の瘴気を封じることを放棄し、人間は意志を失いマナを生み出すだけの存在に成り果てる決まりとなっている。
- カナンの地に向かうためには、正史・分史問わず散逸する五つの「カナンの道標」を集めたうえで、強いクルスニクの一族の命をひとつ犠牲にして「魂の橋」を架ける必要がある。元から長い時間をかけるつもりの審判だったが、人間を嫌うクロノスの妨害と、黒匣を使い続けるエレンピオスを見限ったマクスウェルが「断界殻(シェル)」を作り世界を二つに隔てた事で、道標のいくつかがリーゼ・マクシア側に渡ってしまい、難易度は更に引き上げられてしまっている。
- 一連のプロセス全てがひとつの精霊術として完成されているものであり、審判満了時による願いの成就は術者であるオリジンにも止められないため、たとえいかなる願いであっても達成者の望むまま成就する。「断界殻」に閉ざされたリーゼ・マクシアではマクスウェルが独自の魂の循環システムを構築していた為、仮に「オリジンの審判」に人類が敗れてもリーゼ・マクシアの人間は審判の影響を受けない仕組みになっていたが、「断界殻」の解放によりリーゼ・マクシアも再び審判の対象となった。
- カナンの道標は「マクスウェルの次元刀」「海瀑幻魔の眼」「ロンダウの虚塵」「箱舟守護者の心臓」「最強の骸殻能力者」の五つ。最後の一つを除いては正史世界では何らかの形で失われてしまったものであり、ルドガーたちは分史世界へ赴いてこれらを回収することを一大任務として背負うこととなる。
- 証の歌
- ミラ・クルスニクがマクスウェルに捧げたとされる歌。詞は遺失してしまっているが、曲は残り、ユリウスがとりわけこの曲を好んでいる。
- 「会いたい人を思う」意味合いが込められているものの、元々の詞はそれほど上品なものではなく、率直な恋歌のようだったという。
- 巨大複合企業クランスピア社
- エレンピオスに君臨する大企業。現在の代表者はビズリー・カルシ・バクー。
- 通信や医療など様々な分野でトップシェアを勝ち取っており、何よりも迅速な方針転換によって常に世界の趨勢を見極めてはほぼ業績トップ独走状態の経営を維持し続けている。採用には経歴よりも実務能力を優先する方針。
- 元はクルスニク一族が分史世界の破壊とオリジンの審判達成のために興した組織であり、世間に知られることなく分史世界の破壊をし続けてきた。「断界殻(シェル)」があった頃は異界炉計画推進派の政府を支持していたが、これは正史世界から「断界殻」を消滅させることでオリジンの審判の難易度を下げるのが目的であり、「断界殻」が消滅した後は穏健派の政府を支持している。
- エージェント
- クランスピア社の中で活動する、それぞれの専門分野を受け持つ職員のこと。その分野のリーダーとなる人物は「トップ」、更にすべてのエージェントの中で抜きん出た成績を持つ者に「クラウン」の冠詞が与えられる。現在ユリウスが該当する「クラウン」の上を行く最高のエージェントの称号「ヴィクトル」も存在している。
- アルクノア
- 前作において「断界殻」破壊のために暗躍していた、在リーゼ・マクシアのエレンピオス人集団の残党。元は21年前にエレンピオス軍の実験に巻き込まれる形で、旅船ジルニトラと共にリーゼ・マクシアに漂流してしまった乗員乗客たちが構成した組織であった。過去はエレンピオスへの帰還という切実な理念を持っていたものの、現在は居場所を失い暴走した者たちや、反リーゼ・マクシアの思想を持っているエレンピオス人が集まり、両国融和に抵抗する過激派テロ集団に成り下がっている。
- GHS
- 近年急速に普及している、黒匣を利用している小型の携帯通信端末。いわば現代で言うところの携帯電話のようなもの。メールや通話など様々なデータのやり取りが可能で、列車を利用するのにも用いられる。ただし、エレンピオスでは個人情報を管理されており、高額の債務を抱えている者はすぐに所在を追跡され、前述のように逃走防止の対策として移動手段を制限される。
注釈
- ^ 2周目以降はグレードショップで「ルドガーボイス」を購入すると、選択肢を決定した際や戦闘中のアイテム・共鳴術技使用時にボイスが再生されるようになる。
出典
- ^ “株式会社バンダイナムコホールディングス 2013年3月期(平成25年3月期)第3四半期決算短信 補足資料” (PDF). バンダイナムコゲームス (2013年2月5日). 2013年2月6日閲覧。
- ^ a b “【週間ソフト販売ランキング TOP50】PS4/PS3『テイルズ オブ ベルセリア』2機種合計24.8万本(8月15日~21日)”. 電撃オンライン (2016年8月25日). 2016年8月31日閲覧。
- ^ a b c d 『ビバ☆テイルズ オブ マガジン』2012年8月号、12-13頁。
- ^ 『週刊ファミ通』2012年5月31日号、15頁。
- ^ “『テイルズ オブ エクシリア2』と『コードギアス』、『魔法少女まどか☆マギカ』のコラボ衣装がついに公開!【マチ★アソビ vol.9】”. ファミ通.com (2012年10月6日). 2012年10月13日閲覧。
- ^ “『テイルズ オブ エクシリア2』ゲームやイベントに関する最新情報を一挙公開! 馬場Pのショートインタビューも”. ファミ通.com. エンターブレイン (2012年6月28日02:30). 2012年6月29日06:54閲覧。
- ^ “『テイルズ オブ エクシリア2』前作のパーティーキャラクターが本作でも登場” (2012年7月5日). 2012年7月5日閲覧。
- ^ a b c “『テイルズ オブ エクシリア2』産地直送リポート その2/シナリオ編”. ファミ通.com (2012年10月5日). 2012年10月13日閲覧。
- ^ a b “バンダイナムコ、「テイルズ オブ エクシリア2」を発表! PS3で2012年冬発売を目指して開発中!”. GAME Watch (2012年6月2日). 2013年1月22日閲覧。
- ^ “バンダイナムコ、PS3「テイルズ オブ エクシリア2」シリーズ初の7週連続TVCMを9月8日より放映 - GAME Watch”. GAME Watch (2012年9月7日). 2014年2月27日閲覧。
- ^ “舞台は前作のEDから1年後! 最新作『テイルズ オブ エクシリア2』が“テイルズ オブ フェスティバル 2012”で発表”. 電撃オンライン. p. 2 (2012年6月3日). 2013年1月22日閲覧。
- ^ 『週刊ファミ通 No.1245』42頁。
- ^ “[TGS 2012]「日本ゲーム大賞 2012」フューチャー部門は11作品が受賞。東京ゲームショウ来場者が選んだ“期待作”は?”. 4gamer.net (2012年9月23日). 2012年10月24日閲覧。
- ^ “大混戦の「ニュータイプアニメアワード2013」作品賞・監督賞は「進撃の巨人」に - GIGAZINE”. GIGAZINE (2013年10月13日). 2013年10月14日閲覧。
- ^ “PlayStation Awards 2013の受賞作品が発表。「グランド・セフト・オートV」が100万本超えの「Platinum Prize」に輝く - 4Gamer.net”. 4Gamer.net (2013年12月3日). 2013年12月6日閲覧。
- ^ “【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2012年10月29日〜2012年11月04日”. ファミ通.com (2012年11月7日). 2012年11月7日閲覧。
- ^ “バンダイナムコグループ2013年3月期第2四半期決算説明会”. バンダイナムコホールディングス (2012年11月2日). 2013年10月14日閲覧。
- ^ “★ PS3ゲームレビュー★舞台は前作から1年後の世界“選択”をテーマにしたシリーズ最新作「テイルズ オブ エクシリア2」”. GAME Watch (2012年11月16日). 2013年1月22日閲覧。
- ^ “テイルズ オブ エクシリア2 双極のクロスロード(1)”. 電撃コミックWEB. 2014年2月27日閲覧。
- ^ “テイルズ オブ エクシリア2 双極のクロスロード(2)”. 電撃コミックWEB. 2014年12月27日閲覧。
- ^ “テイルズ オブ エクシリア2 I”. 2014年2月27日閲覧。
- ^ “テイルズ オブ エクシリア2II”. 2014年2月27日閲覧。
- テイルズ オブ エクシリア2のページへのリンク