アイアンクロー (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 04:10 UTC 版)
スタッフ
- 監督・脚本 : ショーン・ダーキン
- 製作 : テッサ・ロス、ジュリエット・ハウエル、ショーン・ダーキン、アンガス・ラモント
- 製作総指揮 : ハリソン・ハフマン、レン・ブラバトニック、ダニー・コーエン、エヴァ・イェーツ、マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン
- 音楽 : リチャード・リード・パリー
- 撮影 : エルデーイ・マーチャーシュ
- 編集 : マシュー・ハンナム
- 衣装デザイン:ジェニファー・スターシーク
- レスリング・コーディネーター:チャボ・ゲレロ・ジュニア
- 製作会社 : A24、BBCフィルムズ
その他
六男クリスの存在
当作品はフォン・エリック一家をモチーフにしているが、六男のクリス・フォン・エリックは登場せず、存在自体が無いものとされている。これは上映時間の尺の都合と、クリスが他の兄弟との年齢差があり、兄弟の青春を描いている関係上、歳の離れたクリスをストーリーに登場させづらいという理由であるとされ、クリスの一部のエピソードはマイクのエピソードに置き換えられている。
映画ライターの町山智浩はジョン・ダーキンへの取材を通して「これ以上の悲劇に観客が耐えられないだろうと思って」とカットの理由を紹介した[7]。
ダラス・スポータトリアム
おもな舞台となった試合会場、ダラス・スポータトリアムは火事で焼失しているが、映画撮影のため再現した[6]。劇中では小規模な会場であるが、実際には3500人超入る会場であった。町山は映画予算の都合と解釈している[8]。
この映画は事実に基づく
冒頭ではインスパイア―ド・バイ・トゥルー・ストーリー(=実話にインスパイアされた。日本語字幕訳「この映画は事実に基づく」)と記述されており、訳文の一般的な表記「ベイスト・オン・トゥルーストーリー」と異なる[6]。プロレスライターの斎藤文彦は「悲劇をそのまま書こうとしたわけではなく、トゥルーストーリーからインスパイアされたテーマを追って映画を作ったということ、と解説している[6]。
- ^ a b c “ザック・エフロン×A24「アイアンクロー」24年4月公開 プロレス界の伝説“鉄の爪”フォン・エリック一家、衝撃の実話を映画化”. 映画.com. (2023年12月19日) 2023年12月20日閲覧。
- ^ “Fastlane NextGen: Initial Certification Search” (Type "Iron Claw" in the search box). Louisiana Economic Development (2022年7月15日). 2023年10月26日閲覧。
- ^ “A24、プロレス界の伝説・鉄の爪フォン・エリック一家の実話を映画化『アイアンクロー』公開決定”. シネマトゥデイ. (2023年12月19日) 2023年12月20日閲覧。
- ^ Davis, Clayton (2023年12月6日). “'Killers of the Flower Moon' Named Best Picture by National Board of Review, Lily Gladstone and Paul Giamatti Nab Top Acting Honors”. Variety. 2023年12月6日閲覧。
- ^ Lewis, Hilary (2023年12月6日). “National Board of Review Names 'Killers of the Flower Moon' Best Film of 2023”. The Hollywood Reporter. 2023年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 斎藤文彦、プチ鹿島「プロレス社会学のススメ」第50回「映画『アイアンクロー』は何を描いているのか」…『KAMINOGE』No.148(2024年、玄文社)50-65頁
- ^ a b c d 町山智浩「町山智浩の映画でわかるアメリカがわかる」『サイゾー』2024年5月号(サイゾー)97頁
- ^ “【月刊丸屋町山 シーズン2_2】映画『アイアンクロー』上陸記念:狂乱のプロレスFOREVERトーク!”. QB Maruya丸屋九兵衛 (2024年4月13日). 2024年4月20日閲覧。
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