みやこ祭 運営

みやこ祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/30 08:27 UTC 版)

運営

みやこ祭の開催・運営は、東京都立大学南大沢キャンパス大学祭運営会が担っている。東京都立大学南大沢キャンパス大学祭運営会(以下大学祭運営会)は、みやこ祭を開催するための機関の総称であり、下部組織として大学祭総会、実行委員会、安全委員会を東京都立大学南大沢キャンパス大学祭運営会規約(以下大学祭規約)にて定めており、実質的な運営は、その下部組織である実行委員会と安全委員会が執り行っている。

当大学開学当初は、旧・東京都立大学時代に「都立祭」を運営していた大学祭常任委員会が引き続き当大学祭の企画・運営を行っていたが、2007年に一部の学生から大学祭常任委員会の運営の根拠となる規約が正式に存在していないことを問題視され、それにより一時は委員会自体が存続の危機に立たされていたが、翌2008年に学生上部団体の後押しによって新規約が作成され、大学祭常任委員会に代わる新たな大学祭運営機関の新設という形で大学祭運営会が発足し、それ以降のみやこ祭の運営を行っている。

大学祭総会

大学祭総会(以下総会)は、みやこ祭運営の最高決定機関として実行委員長によって召集される。構成員は首都大学東京体育会、文化部連合、サークル連合いずれかに加盟する団体の代表者1名である。例年、年に3回ほど招集され、役員、実行委員の選出や予算案、決算報告の承認、規約の改廃等を行い、大学祭の方向性を決定するものとなっている。また大学祭規約に定められた大学祭運営会の構成員に限って、総会を傍聴することができる。

実行委員会

実行委員会は、総会によって選出された役員及び実行委員によって構成されており、大学祭に関する業務の執行機関である。大学祭に関連する業務のほとんどを担っており、来場者、参加学生、教授等の大学祭における窓口として機能している。一般的に首都大の大学祭実行委員会とされる団体は、この組織のことを指しており、大学内では実行委員会の通称として「めぽ」という呼び名も使用されることが多い。この呼び名は、旧・都立大の大学祭である「メポタン祭」の名称からとられており、旧・都立大時代から続く名残をのぞかせる。実行委員会は、役員と実行委員が総会で選出されるが、実質的には一サークルとして活動している部分が多く、新歓期にはほかのサークルと同様に新歓活動を行い、新入生を集めている。しかしながら、総会の選挙で選出されるのは2年生以上の実行委員のみであるため、実行委員会内では2年生以上を幹部として一応の区別をつけている。(以下より、総会で選出された実行委員を「幹部」と称する)そのため、1年生は実行委員会に入会はするものの、厳密には実行委員として肩書きはなく、大学祭スタッフとして所属しているという構図になっている。(だがこの構図は、実行委員会に所属していない多くの学生にとっては認知が難しいため、学年を問わず所属している者を実行委員として解釈し、それが通例となっている。)実行委員会では、役員と幹部によって「運営会」と称される会議を行い、大学祭運営にかかわる諸議題を話し合い、大学祭の方針等を決定しているほか、役員、幹部と1年生の実行委員を含めて「全体会」という会議を毎週開催している。また、大学祭運営の統括を円滑に行うために、実行委員会の下部組織として「局」を置くことが規定されており、実行委員は各々以下に記載されるいずれかの局に入って活動を行っている。

企画局

大学祭において実行委員会が主催する企画(以下本部企画)の企画・運営を行っている。

事務局

大学祭参加団体・一般企画の統括及び各種事務手続きを行っている。総会やみやこ祭参加準備会議(詳細は後述)の運営、進行も担当している。また、一部の本部企画の企画・運営も担っている。

渉外局

大学祭に関する渉外活動並びに協賛広告、寄附金の募集における活動を行っている。また、大学祭における案内看板の作成や一部の本部企画の企画・運営も行っている。

広報局

「第3回みやこ祭」の運営時より活動を開始。大学内外に対する広報活動を行っている。また、大学祭における大学祭本部の公式の出版物の発行や、大学祭期間中の大学構内における装飾活動も行っている。

安全委員会

安全委員会は、大学祭期間中における会場の管理、安全確保を目的として結成されている機関である。大学祭を安全に終了させるための諸業務の統括や、先述した目的達成のための規約、制度の改廃を担っている。安全委員会の本部委員は、実行委員会から2名の他にも、学生上部団体とされる文化部連合役員会、体育会本部、サークル連合理事会、南大沢・日野学生自治会執行委員会、学生ホール管理運営委員会事務局から選出された各1名によって構成されている。また、参加団体から代表の1名が安全管理責任者として選出され、各団体の安全及び当委員会の理念でもある「自主管理・自主運営」を浸透させるための活動を行っている。しかし、安全委員会の主な活動である「大学祭の会場管理、安全確保」の運営については、先述の実行委員会に所属する委員がその一切を担当している。(そのため、実行委員会に所属している学生は、みやこ祭スタッフと安全委員会スタッフを兼任する形になっている)

供託金・補償金制度

みやこ祭では、参加団体に対して「供託金補償金制度」を採用している。これは、みやこ祭参加団体における「自主管理・自主運営」という安全委員会の基本理念に基づいて設定されており、みやこ祭におけるあらゆる問題を未然に防ぎ、大学祭を円滑に進行させることを目的とした「供託金」と参加団体全体での大学構内施設の保護及び、構内施設の汚損・破損防止を目的とした「補償金」の2種類から成り立っている。事の発端は、1994年の「第46回都立祭」において、飲酒による重大な事件が参加学生によって引き起こされたことである。これを契機に、翌95年の「第47回都立祭」で飲酒全面禁止などの大学側から与えられた大学祭の開催条件に加えて、安全委員会の基本理念を徹底させるべく、実行委員会(当時は大学祭常任委員会)と安全委員会が共同で現制度の原型となる条規を総会(当時は大学祭委員総会)で提案・採択した。その後、当局と実行委員会との協議の上飲酒は再び容認され、現在に至っている。


注釈

  1. ^ みやこ祭開催中は「イベントステージ」と称される

出典






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