ふぞろいの林檎たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 19:40 UTC 版)
受賞歴
- ふぞろいの林檎たちIV(1997年)
- 第13回ザテレビジョンドラマアカデミー賞
- 脚本賞(山田太一)
- 第13回ザテレビジョンドラマアカデミー賞
その他
- 通常テレビドラマでは、オープニングもしくはエンディングのキャスティングクレジットに於いて、主役級の俳優は単独または二人分で、脇役はまとめて表示されることが多いが、このドラマでは主役級でも3人・4人まとめてクレジットされている。また、放送時間と編集時間の関係でパートI - IIIでは、次回予告が省略される回も多かった。
- 主題歌はサザンオールスターズの「いとしのエリー」であるが、挿入歌にも「栞のテーマ」、「My Foreplay Music」、「Bye Bye My Love (U are the one)」、「Ya Ya (あの時代を忘れない)」、「いなせなロコモーション」、「シャ・ラ・ラ」、「ボディ・スペシャル II (BODY SPECIAL)」、「海」など、サザンオールスターズの曲の数々が採用されている。
- 脚本家・山田太一とプロデューサー・大山勝美は1986年『深夜にようこそ』でも再びコンビを組んだ。
- パートI撮影前に共通キャストの8人が初顔合わせを兼ねて合同合宿を行い、お互いに初対面だったためにその時はまだ馴染めなかったそうだが、旅館内で高橋ひとみが突然枕投げを始めた事からキャスト同士の緊張感がほぐれてその後はドラマ内の役柄のように公私共に仲良くなったと手塚理美が度々TV出演時などで語っている。
- 当初本作に「伊吹夏恵」役はなかった。高橋ひとみが1979年に寺山修司演出の舞台で女優デビューした後、彼は大学時代の親友である山田太一が若者の群像劇(本作)の脚本を書くことを人づてに聞いた[2]。それまでの数十年間寺山は山田と会う機会がなかったが、山田の自宅に訪れて「高橋ひとみを何とか出してもらえないか」と頼み込んだ[2]。この結果高橋のために「伊吹夏恵」役が急遽作られ、出演が決まった[2]。寺山は本シリーズのパートI第1話の放送を見ることなく亡くなり、その後高橋は自身の起用の経緯を他の人から知った[2]。高橋は後年、「『ふぞろいの林檎たち』に出させて頂いたおかげで、今の私があると思っています」と感謝の言葉を述べている[2]。ちなみに高橋によると、寺山の葬儀では棺に本作の1話と2話の台本を入れて見送ったという[2]。
- 福島県は、福島テレビ(フジテレビ系列)がパートIの前作である『金曜日の妻たちへ』を以って『金曜ドラマ』のネットを打ち切ったため、パートIは未放送となった。なお、パートII~IVはテレビユー福島で放送された。
番組へのオマージュ・パロディ
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2019年5月) |
- テレビ朝日系の『クレヨンしんちゃん』の「テレビドラマのロケ隊が来たゾ」の回で【ふぞろいのナスビたち(漫画ではふぞろいの蛇苺たち)】でパロディされた。春日部の公園でロケされていたが、しんのすけとシロの乱入やドラマの出演者及び撮影クルー同士の喧嘩の原因で撮影は中止。同時に出演者の藤原啓治の不祥事によってドラマの放送は打ち切りに終わった。
- フジテレビ系の『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』では、パロディ『ふぞろいの林檎たちに愛を込めて』が放送されていた。
- 2009年に放送された片岡物産『モンカフェ』のテレビコマーシャルでは、このドラマの映像を使用し、中井と仲手川良雄が会話をするという映像が4パターン製作された。
- 2011年1月から2011年4月にモバゲータウンのTVCM「いい大人のモバゲー」編に中井貴一、時任三郎、柳沢慎吾が出演。時任、柳沢の役名の姓は『ふぞろい』と同じ(下の名前は異なる)。
注釈
出典
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年9月25日). “【自作再訪】山田太一さん「ふぞろいの林檎たち」に複雑な思いのワケ”. 産経ニュース. 2021年8月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “『ふぞろいの林檎たち』には寺山修司が山田太一に頼み込んで出演”. マンション生活情報サイト「Wendy-Net」より「Ms Wendy」 (2021年9月掲載). 2023年6月16日閲覧。
固有名詞の分類
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