vi と Emacs の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 04:18 UTC 版)
「エディタ戦争」の記事における「vi と Emacs の違い」の解説
vi と Emacs の重要な違いは次の通りである: vi はモードのあるエディタであるが、Emacs にはモードがない。vi ではテキストの変更やカーソルの移動を非常に単純なキー入力のコマンドで行うため、それらコマンドとテキスト内容としてのキー入力の区別が必要となる。結果として、ユーザーはテキスト入力モードとコマンド入力モードを切り替えながら編集を行うことになる。 vi は小型で高速だが、(少なくとも本来は)カスタマイズがあまりできない。Emacs は低速(特に立ち上げ時)だが、カスタマイズは無制限である。 GNU Emacsはテキストモードのコンソールのほか、グラフィカルユーザインタフェース (GUI) への表示をサポートしており、一般的には GUI アプリケーションとして利用される。一方 vi の標準的なサポートはテキストモードのコンソールに留まり、 GUI 環境では GUI 機能を伴うターミナルアプリケーションを介して利用される。また vi の派生版である vim には、 GUI 機能を備えた gvim というアプリケーションが存在する。(参考: http://www.vim.org/download.php#pc) また機能セットと立ち上げ時間により、ユーザの利用形態にも差異が生じる傾向がある。 vi ユーザーが外部コマンドを実行する場合、 vi のコマンドモードは用いられず適宜 vi は終了され、UNIXシェルからコマンドが実行される。一方、 Emacs のユーザーが外部コマンドを実行する場合、 Emacs は終了されず組み込まれたシェルモードを介してコマンドが実行される。
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