ドゥリ油田
読み方: どぅりゆでん
【英】: duri oilfield
【英】: duri oilfield
インドネシア・スマトラ島、リアウ州ドゥマイ港の南西方約 45km 、ミナス油田の北北西方約 65km(陸上)に位置する油田。 1941 年にカルテックス社(現操業会社)によって発見され、1958 年に本格生産が開始された。 地質区としては中スマトラ盆地(背弧盆地)に属し、集油形態は緩傾斜の背斜構造、集油面積は約 100 km2。油層は第三紀中新世のシハパス層群およびテリサ層中の砂岩層で、深さは 70 ~ 200m と極めて浅い。総可採埋蔵量は約 20 億バレルと見積もられている。 原油はパラフィン基で粘性が高いため、1967 年から油層への大規模な水蒸気圧入を実施して回収率を高めている。原油性状は、比重 20.3°API、イオウ分 0.19 %、ワックス分 14.05%、流動点+ 15.9 ℃。 生産は順調で、20 万バレル/日台の産油が続いている。累計生産量は不明である。 主文献『東南アジアの石油産業』(1981)、『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
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