SBIRS-High
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 14:30 UTC 版)
静止軌道(GEO)に8基の専用衛星SBIRS-GEOを配備し、長楕円軌道(HEO)に他業務の衛星に上乗りする形で4基のSBIRS-HEOセンサーを配備し、合計12基の衛星でDSP衛星を代替することが計画され、配備が進められている。開発運用は、DSP衛星から引き続きアメリカ空軍が管轄している。 高緯度の監視が可能な長楕円軌道を取る4基のセンサーは、既にトランペット(Trumpet)衛星として知られている、モルニヤ軌道を周回する4基のシギント偵察衛星、USA-184(NROL-22、2006年打上げ)、USA-200(NROL-28、2008年打上げ)、USA-259(NROL-35、2014年打上げ)、USA-278(NROL-42、2017年打上げ)に、本来の業務の2次的測定装置として搭載され、軌道上への配備が完了している。なお、トランペット衛星は、エドワード・スノーデンが2013年8月30日に暴露した資料によれば、米国議会の予算書上の正式名称はRavenである可能性が高くなっている。 静止軌道に配備される専用衛星については、USA-230(GEO-1)が2011年5月7日に、USA-241(GEO-2)が2013年3月19日に、USA-273(GEO-3)が2017年1月20日に、USA-282(GEO-4)が2018年1月20日に、それぞれ成功裏に打上げられ、配備が完了している。引き続き、GEO-5は2021年に、GEO-6は2022年に打上げられる予定であるが、当初計画されていたGEO-7、GEO-8については、"Next Generation Overhead Persistent Infrared"と呼ばれている次世代計画をにらんで2017年に予算を打ち切られている。
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