インペリウム
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インペリウム(ラテン語: imperium、英語: imperium。イムペリウムとも[1])とは、ラテン語で「命令」「帝国」を意味し、起源を王政ローマの王に持つ、法的、軍事的な最高権力[2]。共和政ローマ時代には、コンスル(執政官)、プラエトル(法務官)、ディクタトル(独裁官)といった高位政務官に、クリア民会の票決を経て、基本的には1年の期限付きで与えられたもので、徐々にプロコンスル(執政官代理)、プロプラエトル(法務官代理)にも与えられるようになり、共和政の最後の時期には、複数年にまたがる場合や、私人であってもグナエウス・ポンペイウスのように、ガビニウス法によって与えられる場合もあった[2]。
注釈
出典
- ^ 原田俊彦「『国家について』におけるキケロの歴史叙述について」『人文論集』第54巻、早稲田大学法学会、2016年2月、2頁、hdl:2065/47436、ISSN 0441-4225、CRID 1050282677436412032。
- ^ a b c Britannica.
- ^ Lintott, pp. 54–58.
- ^ Drogula, p. 436.
- ^ Drogula, p. 429.
- ^ Drogula, pp. 439–440.
- ^ Drogula, p. 419.
- ^ Drogula, pp. 421–422.
- ^ Drogula, pp. 423–425.
- ^ Drogula, p. 423.
- ^ Drogula, pp. 425–432.
- ^ a b Drogula, p. 430.
- ^ Drogula, p. 442.
- ^ a b Drogula, p. 420.
- ^ Drogula, pp. 432–434.
- ^ 弓削2010、pp.166-168。
- ^ 古川琢磨「ウェルギリウス『アエネーイス』第1歌(訳)」2021年、hdl:2324/4400032、2023年3月10日閲覧“本訳は、九州大学を中心拠点 として2016年3月から2018年9月まで開催 した ラテン語読書会「九羅会」の 成果の一部である。”
- ^ Howe2003、p.17。
- ^ a b 吉村2003、pp.53-58。
- ^ 本村ら1998、p.8。
- ^ 本村ら1998、p.10。
- ^ Lintott, p. 53.
- ^ Drogula, pp. 420–421.
- ^ 吉村2009、pp.60-61。
- ^ 吉村2009、pp.71-72。
- ^ 吉村2009、p.61。
- ^ 吉村2003、pp.71-72。
- ^ 吉村2009、p.68。
- ^ from バールーフ・デ・スピノザ: Tractatus politicus, Caput II, § 6.
- 1 インペリウムとは
- 2 インペリウムの概要
- 3 概要
- 4 「帝国」としてのインペリウム
- 5 関連項目
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