GWR 1000 Classとは? わかりやすく解説

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グレート・ウェスタン鉄道1000形蒸気機関車

(GWR 1000 Class から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 20:07 UTC 版)

グレート・ウェスタン鉄道1000形蒸気機関車(1000 Class)はイギリスのグレート・ウェスタン鉄道(GWR)が製造したテンダー式蒸気機関車の1形式であり、GWR 2気筒4-6-0急行機関車における最終形であり、グレート・ウェスタン鉄道2900形蒸気機関車が元になった。これらは国有化前に構築された最後のGWR旅客用機関車であり、グレート・ウェスタン鉄道6959形蒸気機関車の大型版だったが、ボイラーはLMS 8F形蒸気機関車に基づいていた。各車の固有名から、カウンティクラス (County Class) と通称される[1]


  1. ^ 「カウンティ」という語は行政区分としての「州」を意味するが、これはその一方でラテン語の「王の従者」に由来する単語でもあり、キングクラスに対置されるべき本形式の設計意図からすれば実に意味深な命名であった。なお、GWRでは本形式の他にも過去に2種の機関車に対してカウンティクラスの名が与えられており、その一方はタンク機関車であった。
  2. ^ ウィリアム・スタニアー (Sir William Arthur Stanier F.R.S.) 設計によるコンソリデーション形軸配置(2-8-0または1D)の戦時型貨物用機関車。スタニア自身、ホークスワースと共に長くGWRで働き、CMEであったジョージ・チャーチウォード(CME在任期間 : 1902年 - 1922年)やチャールズ・コレット(CME在任期間 : 1922年 - 1941年)の下で彼らから機関車設計プラクティスを学んだ人物であった。そのため、当然のごとくクラス8FのボイラーにもGWR流の設計手法の特徴が強く表れている。つまり、本形式ではチャーチウォードのNo.1形に始まるGWR標準機関車用ボイラーの系譜から分派し、ステニアーによってLMSで改良・成熟された設計が、本家にフィードバックされた形となる。
  3. ^ これにより、No.1型などと比較して大幅な高性能化が実現した。
  4. ^ 国有化で計画はキャンセルされた。
  5. ^ これらの変更により、気筒数が半減し火格子面積がやや縮小されたにもかかわらず、キャッスル級の31,625ポンドを上回る32,580ポンドの牽引力が確保された。足回りが動輪径以外ほぼ共通(動輪径が小さい分、同じ条件下ではホール、改ホール級の方が牽引力の点では有利となる)のホール/改ホールクラスの牽引力が27,275ポンドであったことを併せて考えると、No.15形ボイラーの高出力ぶりがうかがえる。
  6. ^ ブラストノズルの改良と、煙突の開口部断面の楕円形への改修による開口部増積→通風量増大が図られた。
  7. ^ キャッスル級は旅客用の“7-P”、ホール/改ホール級は"5-MT"であったから、概ねこれらの中間程度の性能と見なされていたことが判る。


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