バックミンスターフラーレンとは? わかりやすく解説

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バックミンスターフラーレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 04:42 UTC 版)

バックミンスターフラーレン(Buckminsterfullerene)は、分子式C60の球状分子である。1985年9月4日に、ライス大学ハロルド・クロトー、ジェームズ・ヒース (en)、ショーン・オブライエン、ロバート・カールリチャード・スモーリーによって初めて調製された[4]。クロトー、カール、スモーリーは、バックミンスターフラーレンおよび関連分子(フラーレン類)の発見の業績により1996年のノーベル化学賞を受賞した。この分子の名称は、分子の構造と類似しているジオデシック・ドームを考案したリチャード・バックミンスター・フラーに敬意を表したものである。バックミンスターフラーレンは最初に発見されたフラーレン分子であり、また天然において最も一般的なフラーレン分子である(中に少量見いだされる)[5][6][7]。C60フラーレン、バッキーボール (Buckyball) とも呼ばれる。


  1. ^ a b 村山英樹 (Jan. 2003). “フラーレン量産技術”. 電子材料: 34-37. http://www.plastics-net.com/topics/fcarbon/fullerenes.pdf?count=topics010. 
  2. ^ Fischer JE, Heiney PA, McGhie AR, Romanow WJ, Denenstein AM, McCauley JP Jr, Smith AB 3rd (1991). “Compressibility of solid C60”. Science 252 (5010): 1288-1290. doi:10.1126/science.252.5010.1288. PMID 17842953. 
  3. ^ a b William I. F. David, Richard M. Ibberson, Judy C. Matthewman, Kosmas Prassides, T. John S. Dennis, Jonathan P. Hare, Harold W. Kroto, Roger Taylor & David R. M. Walton (1991). “Crystal structure and bonding of ordered C60”. Nature 353: 147-149. doi:10.1038/353147a0. 
  4. ^ Kroto, H. W.; Heath, J. R.; O'Brien, S. C.; Curl, R. F.; Smalley, R. E. (1985). “C60: Buckminsterfullerene”. Nature 318: 162–163. doi:10.1038/318162a0. 
  5. ^ Howard JB, McKinnon JT, Makarovsky Y, Lafleur AL, Johnson ME (1991). “Fullerenes C60 and C70 in flames”. Nature 352 (6331): 139-141. doi:10.1038/352139a0. PMID 2067575. 
  6. ^ Howard JB, Lafleur AL, Makarovsky Y, Mitra S, Pope CJ, Yadav TK (1992). Carbon 30 (8): 1183-1201. doi:10.1016/0008-6223(92)90061-Z. 
  7. ^ Grieco WJ, Lafleur AL, Swallow KC, Richter H, Taghizadeh K, Howard JB (1998). Proc. Combust. Inst. 27: 1669. 
  8. ^ Arndt M, Nairz O, Vos-Andreae J, Keller C, van der Zouw G, Zeilinger A (1999). “Wave-particle duality of C60 molecules”. Nature 401 (6754): 680-682. doi:10.1038/44348. PMID 18494170. 


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