鹿沼藩とは? わかりやすく解説

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鹿沼藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 06:28 UTC 版)

鹿沼藩(かぬまはん)は、下野国都賀郡鹿沼(現在の栃木県鹿沼市周辺)を居所として、江戸時代前期から中期にかけて存在した徳川家光側近の朽木稙綱が立藩し、次いで内田氏が3代約75年続いた。内田氏が1724年に去ったことをもって廃藩となった。


注釈

  1. ^ 赤丸は本文内で藩領として言及する土地。青丸はそれ以外。黒文字は本文内で言及する土地。灰文字はそれ以外。
  2. ^ 『角川新版日本史辞典』巻末の「近世大名配置表」は、阿部正次が鹿沼に入封したとし、鹿沼藩の立藩として示す[4]
  3. ^ 『角川日本地名大辞典』は「寛永10年の六人衆就任当時は武蔵国岩槻藩主阿部正次の嫡子として部屋住みの身分」であったとする[5]。重次の身分の変動は少々複雑で、重次は当初三浦重成の娘婿となって三浦重次を称し、徳川秀忠の近習を務めた[7]。しかし重次に実子が生まれたために家督を辞し、近江国浅井郡で3000石を分知されて別家を立てた[7]。寛永5年(1628年)、実家の兄で阿部家嫡子であった阿部政澄が没したため、重次が正次の嫡子(次期家督)に位置づけられ、阿部名字に復した[7]
  4. ^ 寛永9年(1632年)に、近江国高島郡内で父・元綱の隠居領から1000石あまりが分知されたことは記されている[10]

出典

  1. ^ a b c 鹿沼(中世)”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月4日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 鹿沼町(近世)”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月4日閲覧。
  3. ^ 『寛政重修諸家譜』巻第六百三十三「阿部」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.346
  4. ^ a b c d 『角川新版日本史辞典』, p. 1296.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 鹿沼藩(近世)”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月4日閲覧。
  6. ^ a b 『寛政重修諸家譜』巻第六百三十三「阿部」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.347
  7. ^ a b c d e 『寛政重修諸家譜』巻第六百三十三「阿部」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.350
  8. ^ a b 『寛政重修諸家譜』巻第六百三十三「阿部」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.348
  9. ^ a b c d e f 『寛政重修諸家譜』巻第四百十七「朽木」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第三輯』p.150
  10. ^ 『寛政重修諸家譜』巻第四百十七「朽木」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第三輯』p.149
  11. ^ 朽木藩(近世)”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月4日閲覧。
  12. ^ a b 『日本史広辞典』, p. 巻末81.
  13. ^ a b c d e 『寛政重修諸家譜』巻第千十四「内田」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第六輯』p.283
  14. ^ a b c d 『寛政重修諸家譜』巻第千十四「内田」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第六輯』p.284
  15. ^ 白峰旬 2008, p. 117.
  16. ^ 小見川村(中世)”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月4日閲覧。
  17. ^ 『房総における近世陣屋』, p. 15, PDF版 33/313.
  18. ^ a b 『寛政重修諸家譜』巻第千十四「内田」、国民図書版『寛政重修諸家譜 第六輯』p.285


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