非バルビツール酸系
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非バルビツール酸系(non-barbiturates)とは、バルビツール酸系の致死性や依存性といった副作用を改良しようと合成された物質の総称である[1]。トランキライザー(精神安定剤)の一群である。依存や乱用や催奇性の副作用が問題となり市場から消えていった[1]。メプロバメート(アトラキシン)、サリドマイド(イソミン)、メタカロン(ハイミナール)といった1950年代以降に合成された物質が中心となる[1]。後に同じような用途では、ベンゾジアゼピン系の薬が用いられるようになった[1]。
- ^ a b c d e 村崎充邦 2009.
- ^ 沼田, 一、遠藤, 育男「非バルビツール酸系睡眠剤(バラミン)の分析法について」『信州医学雑誌』第10巻第3号、1961年11月、258-263頁、NAID 120002010037。
- ^ エドワード・ショーター『精神医学の歴史』木村定(翻訳)、青土社、1999年10月、374-378頁。ISBN 978-4791757640。、A History of Psychiatry: From the Era of the Asylum to the Age of Prozac, 1997
- ^ 松枝亜希子 2010, pp. 388–390.
- ^ 世界保健機関 (1957). WHO Expert Committee on Addiction-Producing Drugs - Seventh Report / WHO Technical Report Series 116 (pdf) (Report). World Health Organization. pp. 9–10.
- ^ 大原健士郎、奥田裕洪、小島洋、有安考義、湯原昭「いわゆる「睡眠薬遊び」について」『精神医学』第7巻第5号、1965年、419-425頁、doi:10.11477/mf.1405200850、NAID 40017964343。
- ^ 松枝亜希子 2010, p. 392.
- ^ a b 松枝亜希子 2010, pp. 393–394.
- ^ 「資料 通牒通達」『警察研究』第33巻第2号、1962年2月、144-145頁。
- ^ “睡眠薬遊び流行”. 毎日新聞. (1961年11月12日) 2013年3月10日閲覧。
- ^ 松枝亜希子 2010, p. 393.
- ^ a b c 松枝亜希子 2010, p. 394.
- ^ 村崎光邦「睡眠薬の乱用」『臨床精神医学』第27巻第4号、1998年、381-388頁。
- ^ エリオット・S・ヴァレンスタイン 2008, pp. 72–74.
- ^ *松下正明(総編集) 著「IV 国際向精神薬条約」、編集:牛島定信、小山司、三好功峰、浅井昌弘、倉知正佳、中根允文 編『薬物・アルコール関連障害』中山書店〈臨床精神医学講座8〉、1999年6月、109-123頁。ISBN 978-4521492018。
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