阿知和玄鉄とは? わかりやすく解説

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阿知和玄鉄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/30 01:29 UTC 版)

阿知和 玄鉄(あちわ げんてつ[1][注釈 1]は、戦国時代三河国の武将。能見松平家の一族で、松平重吉の兄弟とされる。初名は重玄(しげはる)[1]、通称は右衛門[1]。娘は本多忠勝の妻になった[4]


注釈

  1. ^ 『新訂寛政重修諸家譜』では「玄銕」の字体で記されている[1]。『寛政譜』の青山忠門の記載では「松平右衛門玄銕」として[2]、本多忠勝の記載では「阿知和右衛門某」として[3]登場する。
  2. ^ 玄鉄を長男とするのは『寛永諸家系図伝』から踏襲したもので、貞享・寛政時の松平家からの呈譜では重吉を兄、玄鉄を次男としているという[4]
  3. ^ 西阿知和町にある西阿知和城は、「松平信光の弟・信季」が城主となり、阿知和(阿知波)氏を称して「右衛門大夫」と名乗り、信季―信親―信豊―信秀―信利と5代続いたとされるが、本項の玄鉄との関係は不明[6][7]。なお『寛政譜』には信光の弟「信季」の記載はない[8]。西阿知和城主阿知波氏については『岡崎市史』第6巻に記述があるという[9]
  4. ^ 『寛政譜』の青山忠門の記載では、百々村の防衛に玄鉄が登場しない[2]
  5. ^ 『寛政譜』の青山忠門の記載によれば、「北口七手」に連なる青山忠門・阿知和玄鉄・内藤家長が出陣を命じられた[2](『寛政譜』内藤家長の項目には記述がない[10])。卯野小兵衛は青山忠門の舅にあたる人物[11]
  6. ^ 「後にいづれの地にしてか戦死せり」[4]

出典

  1. ^ a b c d e 『寛政重修諸家譜』巻三十三、国民図書版『寛政重修諸家譜 第一輯』p.172、『新訂寛政重修諸家譜 第一』p.178。
  2. ^ a b c d e f g h 『寛政重修諸家譜』巻七百二十七、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.909、『新訂寛政重修諸家譜 第十二』p.84。
  3. ^ a b c 『寛政重修諸家譜』巻六百八十一、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.632
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『寛政重修諸家譜』巻三十三、国民図書版『寛政重修諸家譜 第一輯』p.173、『新訂寛政重修諸家譜 第一』p.179。
  5. ^ 『寛政重修諸家譜』巻三十三、国民図書版『寛政重修諸家譜 第一輯』pp.172-173、『新訂寛政重修諸家譜 第一』pp.178-179。
  6. ^ 西阿知和城”. 愛知県の城. 2021年10月25日閲覧。[信頼性要検証]
  7. ^ 三河 西阿知和城”. 城郭写真記録. 2021年10月25日閲覧。[信頼性要検証]
  8. ^ 『寛政重修諸家譜』巻二、国民図書版『寛政重修諸家譜 第一輯』p.15
  9. ^ 宝賀寿男. “三河の大河内氏とその同族”. 古樹紀之房間. 2021年10月25日閲覧。
  10. ^ 『寛政重修諸家譜』巻八百六、国民図書版『寛政重修諸家譜 第五輯』p.201
  11. ^ a b c 『寛政重修諸家譜』巻七百二十七、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.910、『新訂寛政重修諸家譜 第十二』p.85。
  12. ^ 『寛政重修諸家譜』巻七百三十一、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.932、『新訂寛政重修諸家譜 第十二』p.107。
  13. ^ 本多忠朝(1) 本多忠勝の次男・大多喜藩主として”. To KAZUSA. 2022年9月9日閲覧。[信頼性要検証]
  14. ^ 『寛政重修諸家譜』巻六百八十一、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.633
  15. ^ a b 『寛政重修諸家譜』巻六百八十一、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.634
  16. ^ 『寛永諸家系図伝』「清和源氏松平諸流略図」 国立公文書館デジタルアーカイブス収録分の20コマ


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