長枕

デジタル大辞泉

なが‐まくら【長枕】

読み方：ながまくら

二人用の長いくくり枕。また、男女が共寝をすること。

「男持ったも名ばかりぞ、益もなき—科(とが)はなけれど成敗と」〈浄・蝉丸〉

隠語大辞典

長枕

読み方：ながまくら

1. 長枕。枕の一種。くくり枕の横長きもの。男女二人共用し得る様造られたり。「雍州府志」には之を殿枕といへり。「けしずみ」に「長きもの、くくり枕」とある是なり。又「職人尽歌合」に枕売の傍書に「今一つのかたも持て候ひそかにめし候へ」とあるも此の長枕の事なり。
2. くくり枕の横長きもの。男女共用すべきよう作られたり。『雍州府志』にはこれを「殿枕」といへり。『職人尽歌合』に枕売りの旁書に「今一つのかたも持てりひそかにめし玉へ」とあるも長枕のこと也。『けしずみ』に「長きものくくり枕」とあるも長枕の事なるべし。
3. 同衾の時共用する長い枕のこと。

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