論理療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/17 21:49 UTC 版)
論理療法(ろんりりょうほう、英語: rational therapy)とは、アルバート・エリス(Albert Ellis)が1955年に提唱した心理療法で、心理的問題や生理的反応は、出来事や刺激そのものではなく、それをどのように受け取ったかという認知を媒介として生じるとして、論理的(rational、あるいは合理的)な思考が心理に影響を及ぼすことを重視している[1]。1990年代より名称が変わり、邦訳では理性感情行動療法(英語: Rational emotive behavior therapy ; REBT)などと呼ばれるが、当初の論理療法と呼んでも間違いではない[2]。後にアーロン・ベックが、認知療法(Cognitive therapy)を提唱するが、本項目で解説する論理療法はそうした認知に焦点を当てる認知行動療法の最初のものである[3]。
- ^ a b c d 瀬戸正弘 2004, pp. 112–113.
- ^ a b c d e f アルバート・エリス、国分康孝・石隈利紀、国分久子翻訳「訳者まえがき」 『どんなことがあっても自分をみじめにしないためには―論理療法のすすめ』川島書店、1996年、ii-iii頁。ISBN 4-7610-0569-6。
- ^ a b 根建金男, 市井雅哉「認知行動療法の意義と課題 -行動医学との関連から-」『行動医学研究』第2巻第1号、日本行動医学会、1995年、 29-36頁、 doi:10.11331/jjbm.2.29、 NAID 130005003477。
- ^ A.エリス, R.A.ハーパー、国分康孝、伊藤順康訳、北見芳雄監修 『論理療法-自己説得のサイコセラピイ』川島書店、1981年。ISBN 4761002824。A new guide to rational living, 2nd ed.
- ^ アルバート・エリス 1996, p. 1.
- ^ a b c アルバート・エリス 2018, 13%.
- ^ a b c d e 瀬戸正弘 2004, pp. 113–114.
- ^ アルバート・エリス 1996, p. 3.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 3、15-16.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 44–45.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 36–46.
- ^ アルバート・エリス 1996, p. 74.
- ^ 瀬戸正弘 2004, p. 115.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 1–2.
論理療法(Rational therapy)
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「認知行動療法」の記事における「論理療法(Rational therapy)」の解説
論理療法はアルバート・エリスが1957年に提唱し、最初の認知行動療法であるとみなされている。彼の技法による目標は、不合理な信念(イラショナル・ビリーフ)を識別し、論理的な検討(つまり論駁)を通して修正することである。「治療に何年もかける必要はない」と述べ、時間のかかる手法(精神分析)に挑んだ。
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