蝉丸 (能)
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蝉丸(せみまる)は、能の演目のひとつ。盲目の皇子「蝉丸」が山に捨てられ、哀しみの中で琵琶を弾いていると、狂人となった姉が現れ、二人の身の不幸を嘆き合う話。因果応報や姉弟の情、与えられた運命に従う悲しくも美しい姿を名文句で謳い上げる[1]。高貴な姿から一変する様子や、二人が掛け合いで別れを惜しみ合う場面など、涙を誘うドラマティックな演出が見どころ。四番目物(五番立てと呼ばれる正式な演能の際に四番目に上演される曲で、亡霊などが主役になるもの)、狂乱物と呼ばれるジャンルの一作。世阿弥の作と言われる。
- ^ 『評釈国文史』五十嵐力著 (博文館, 1919)
- ^ 演目事典・蝉丸The能.com
- ^ 『謡曲二百番謡ひ鑑』井上頼圀, 近藤正一著 (博文館, 1914)
- ^ 「演能レポート 『蝉丸』について」、粟谷明生、粟谷能の会、平成19年3月
- ^ 『謡曲新釈』豊田八十代 著 (広文堂書店, 1918)
- ^ 礫川全次 (2012年11月14日). “誰も「戦中」を覚えていない(能「蝉丸」の上演自粛)”. 礫川全次のコラムと名言. 2014年7月20日閲覧。
- ^ 『ドグラ・マグラ』夢野久作、青空文庫
- 1 蝉丸 (能)とは
- 2 蝉丸 (能)の概要
「蝉丸 (能)」の例文・使い方・用例・文例
- 潜在(能)力.
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