脱水特性 Filtration Properties
坑井内にある泥水は,砂層のような浸透性地層に対しては,地層面が一種のろ過器となって,泥水柱圧力と地層圧力との差圧によって,泥水中の水分がろ過されて地層中に失なわれ(脱水),地層面に泥水中の粘土分を主体としたコロイド分が泥壁として形成される特性をもっている。この性質を脱水特性または泥壁形成性という。脱水による泥壁の形成性,地層の崩壊や坑内障害の防止あるいは油層,ガス層の保護に対して非常に重要な役割りを果たすものであって,その良否は泥壁の厚さ(mm)と脱水量(c.c)で判定する。脱水量が少なく,泥壁が薄くて丈夫な泥水ほど良好な泥水である。脱水特性の測定は,普通はAPI規格によるフィルタープレス(常温7ksc加圧30分テスト)によるが,深掘井や高温度坑井では特殊な高温高圧フィルタープレス(300゜F,500psi,30分)を併用して,より厳密なチェックを行なうことが必要である。 | |
分野 | 掘削流体 |
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