網の進化について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 14:41 UTC 版)
このクモは空中に広がる網を張るが、獲物を捕まえる際に糸を使わない。クモの網と捕獲の方法の進化については、以下のような進化の過程を考える説がある(Shear(1970))。 網を張らず、獲物を捕まえる際には噛みつく。 地表に網を張り、獲物には噛みつく。 空中に網を張り、獲物には噛みついた後に糸を巻き付け、その後の処理の間に失われるのを避ける。 空中に網を張り、獲物は噛みつくことと糸で巻くことで処理する。 空中に網を張り、獲物は糸で巻くだけで処理する。 このクモの場合、この系列の2と3の間の段階にあると取れる。Fergusson はさらにどちらかと言えば2の段階に近いと判断している。理由としては網が基盤に接して作られ、また歩行性の餌を捕獲出来ることを挙げている。空中に張られるクモの網の発祥について、巣穴の入り口から放射状に張られた糸に由来するとの説(Kaston(1964))から見ても、このクモの網はその発展と考えるのはたやすい。
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