第138回天皇賞
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第138回天皇賞(だい138かいてんのうしょう)は、2008年(平成20年)11月2日に東京競馬場で行われた日本中央競馬会 (JRA)主催のGI競走である。
- ^ 本来は皐月賞と東京優駿で「春クラシック二冠」と称されるが、NHKマイルカップはGI競走だがクラシック競走ではないため、変則二冠と称される。
- ^ 東京の天気は当日まで1週間晴天が続いており、同日に行われたくるみ賞でもレコードタイムが出ている。
- ^ 1着と2着の枠を弧線で結んでその下の枠外に7、14と小さい順に記されていた。(フジテレビ中継の映像による)
- ^ 日本中央競馬会の審判委員によると、写真を参考にしても優劣がはっきりしない場合は、ホワイトボードには若い馬番から順に記すこともあるという。(『サンケイスポーツ』2008年11月11日)
- ^ 安藤は入線の時点で「負けているな」と思っており、関係者が1着枠で待ち受けていたのを見て「えっ、と思った」と回顧している。(スポーツニッポン第9版12面)
- ^ 当時のGI競走史上最小着差は、1996年のスプリンターズステークスにおけるフラワーパーク - エイシンワシントンの1 cm差。本競走の後2009年のスプリンターズステークスでローレルゲレイロ - ビービーガルダンが同じく1 cm差の決着となり、さらに2010年の優駿牝馬でアパパネとサンテミリオンが史上初の同着を記録している。ただし、いずれも公開された判定写真から記者などが推定した値であり、公式に寸法や順位が発表されているわけではない。
- ^ アドマイヤモナーク騎乗の岩田康誠が「本来なら後ろの馬に展開が向きそうだったのに、差して来られたのはカンパニーだけでしたからね。後ろの馬も追走で脚を使ってしまい、僕自身スーッとレースが流れたまま終わってしまった感じ」と述べている。
- ^ 差し・追い込み型の僚馬を有利にするため、自身の結果を度外視でペースをつり上げる先行馬の俗称。ヨーロッパの競馬ではしばしば見られる。
- ^ 「(ペリエの)拳や腰の位置からも、馬が引っ掛かっている(暴走している)ようには見えなかった。第4コーナーでは目一杯に馬を追っていたし、自身の勝利のために最善を尽くしたプレイとは思えませんでした」(『優駿』p.29)
- ^ 「ペリエが付いてこなければ緩やかな流れになって、ウオッカ、ディープスカイといった、凄い脚で追い込んでくる馬の瞬発力にやられていたかも知れない。ペースが遅くなって、決め脚を持つ馬に差し込まれるパターンが、自分としては一番怖いと思ってましたからね。1分57秒2というレコードも生まれなかっただろうし、2cmのハナ差ではなく、もっと大きな差で敗れていたのかも知れません」(『優駿』29頁)
- ^ 2番目は前年第136回競走の117.25ポンド。
- ^ 藤原英昭「自分にとっては残念な結果だったけど、レースとしては素晴らしく、良い物を見せてもらったという気持ちだった。強い馬が強いレースをする。あれが競馬だと思う」(『優駿』p.33)
- ^ 福永祐一「例年のメンバーならもっとやれていたと思うし、宝塚記念なら何とかなったかも知れない。あの3頭は凄く強かった。本当のGIホースと思う」(『優駿』p.32)
- ^ 藤岡佑介「本当に上位の馬は強かったし、乗っている僕ですら感動するようなレースでした」(『優駿』p.32)
- ^ 「もちろん自分が負けたことは悔しいけど、あれだけ凄いレースに乗れて良かった。強い馬が強いレースをした、歴史に残る名勝負だった」(『優駿』p.32)
- ^ 性差による負担重量差(セックスアローワンス)が2キログラム(kg, ポンド換算で約4ポンド)あるため、これを加味すると実質的にウオッカは122ポンド、ダイワスカーレットは121ポンドと同等の評価となる。
- ^ ウオッカの最高評価値は安田記念優勝時の120ポンドである。
- ^ ライターの軍土門隼夫は、「ディープスカイを本当の意味で打ち負かしたのは、『ウオッカ対ダイワスカーレット』という、もうひとつの『物語』だったのだ」と総評している。(『優駿』p.31)
- ^ “第4回 東京競馬 第8日成績編”. JRA.go.jp. JRA(日本中央競馬会). 2021年3月24日閲覧。
- ^ nikkansports.com 2008年11月1日「ウオッカ仕上がり最高!己に勝つ」2008-11-03閲覧
- ^ 『優駿』pp.27-28
- ^ 『競馬ブック』p.10
- ^ a b 『スポーツ報知』2008年11月3日第7版13面
- ^ 『優駿』p.23
- ^ a b 『優駿』p.23
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- ^ 『TURF HERO 2008』p.4
- ^ a b c d 『日刊スポーツ』2008年11月3日第6版12面
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- ^ a b 『スポーツニッポン』11月3日第9版13面
- ^ 『優駿』 p.19
- ^ 『日刊スポーツ』2008年11月3日 第6版13面
- ^ 『スポーツ報知』2008年11月3日第7版12面
- ^ a b c 『サンケイスポーツ』 2008年11月3日第7版12面
- ^ 『TURF HERO 2008』p.157
- ^ 『優駿』p.25
- ^ ドリーム競馬 2009年7月4日放送「特集安藤勝己 名勝負の真実」
- ^ 『サンケイスポーツ』 2008年11月3日第7版13面
- ^ nikkansports.com 2008年11月4日「天皇賞馬ウオッカ、一夜明けも元気」2008-11-04閲覧
- ^ 『優駿』p.34
- ^ 競馬「第138回天皇賞」 - NHKアーカイブス
- ^ (日本語) 宿命の女傑ライバル決戦!ウオッカ vs ダイワスカーレット【天皇賞・秋2008】 2022年11月13日閲覧。
- ^ “「大接戦ドゴーーン!」印象に残っている実況は? 競馬関係者20名にアンケート! - netkeibaライター | 競馬コラム”. netkeiba.com. 2022年11月13日閲覧。
- 1 第138回天皇賞とは
- 2 第138回天皇賞の概要
- 3 レース展開
- 4 展開要諦
- 5 テレビ・ラジオ中継
- 6 その他エピソード
- 第138回天皇賞のページへのリンク