王立絵画彫刻アカデミー
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王立絵画彫刻アカデミー(おうりつかいがちょうこくアカデミー、Académie Royale de Peinture et de Sculpture)は、絵画・彫刻の振興を目的として、1648年にフランスで設立された組織。以後150年間にわたって存続し、芸術家の教育方法の開発や展覧会の開催など、美術史上、大きな役割を果たした。また歴史画を頂点とする古くからの絵画観を強化し、西洋絵画の制度化を推し進めた[1]。
- ^ a b c d N. ペヴスナー『美術アカデミーの歴史』中森宗義ほか訳、中央大学出版部、1974年
- ^ a b 大野芳材「美術アカデミー」(『世界美術大全集:西洋編 第17巻〈バロック:2〉』小学館、1995年)
- ^ F. A. イェイツ『十六世紀フランスのアカデミー』高田勇訳、平凡社、1996
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 栗田秀法「王立絵画彫刻アカデミー その制度と歴史」(『西洋美術研究』No.2, 1999年, pp. 53-71)
- ^ 最初の12人の幹部は シャルル・ルブラン、シャルル・エラール、 フランソワ・ペリエ、ユストゥス・ファン・エフモント、ミシェル・コルネイユ、 アンリ・ボーブルン、ローラン・ド・ラ・イール 、セバスチャン・ブルドン 、ウスタシュ・ル・シュウール、シモン・ギラン、ジャック・サラザン、ジェラール・ヴァン・オプスタルである。
- ^ a b c Paul Duro, The Academy and the Limits of Painting in Seventeenth-Century France, Cambridge UP, 1997.
- ^ 島本浣「フランス古典主義時代の絵画思想 — アカデミーを中心として」(『芸術の線分たち』昭和堂、1988)
- ^ a b c d Humphrey Wine, "Academy - 4. The influence of Académie Royale de Peinture et de Sculpture" (Grove Art Dictionary, Oxford UP, 2007)
- ^ Natalie Heinich, Du peintre à l'artiste:artisans et académiciens à l'âge classique, Paris, 1993.
- ^ 鈴木杜幾子「王家建造物監督官ダンジヴィレ伯爵の美術行政」(『美の司祭と巫女 — 西洋美術史論集』中央公論美術出版、1992)
- ^ a b c 図録『ヴィジェ・ルブラン展』三菱一号館美術館、2011年
- ^ 鈴木杜幾子『画家ダヴィッド:革命の表現者から皇帝の首席画家へ』晶文社、1991
- 1 王立絵画彫刻アカデミーとは
- 2 王立絵画彫刻アカデミーの概要
- 3 再編と政治利用の強化
- 4 展覧会とサロン
- 5 アカデミー会員の作品
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