犯罪生活曲線の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:05 UTC 版)
吉益脩夫の最大の研究業績は、犯罪生活曲線(「犯罪の経過形式に関する研究」刑法雑誌2巻266頁)の開発である。 犯罪生活曲線とは、犯罪傾向の類型化に極めて有効な図票のことであり、誰にでも簡単に書き上げることが出来る点も優れているといえる。 縦のラインを3段に分け、最上段を「拘禁生活」、上から2段目を「犯罪」、3段目を「潜在非行」とし、最下段を「通常生活」とし、横のラインに年齢を示す。 23歳で犯罪を犯した場合、23歳に該当する部分の2段目に点を打ち、24歳で確定拘禁された場合に最上段へ点を打つ。26歳で釈放された場合、最下段へ点を打ち、29歳で万引きをした場合3段目に点を打つ。 最終的に、この経過を線で結ぶと、山と谷を描く図形となり、その形によって犯罪傾向を類型化することが可能となる。
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