游仲勲とは? わかりやすく解説

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游仲勲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 00:10 UTC 版)

游 仲勲(ゆう ちゅうくん、1932年10月8日[1] - )は、日本の経済学者。専門は、社会主義経済論、計画経済論、中国経済論、新興国経済論、華僑華人経済論、人間の国際移動研究など。とりわけ、社会主義中国の計画経済と世界の中国系諸経済(中国、香港・マカオ、台湾、海外華僑・華人の経済)の研究が多い。日本華僑華人学会(在日華僑・華人だけでなく、もっと広く世界全体に分布する華僑・華人を研究する研究者の学会。さらには広く、華僑・華人だけでなく、中国人・中国系人[2]を研究)創始者。初代会長。

略歴

台湾人を父親とし、日本人を母親として、1932年、台湾台北に生まれた。日本で育ち、教育もすべて日本で受ける。兵庫県立神戸高校卒業後、神戸大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程修了。1970年、経済学博士。1984年に、中国籍から日本国籍に復帰、日本名は遊仲勲(ゆう ちゅうくん)。熊本商科大学(現・熊本学園大学)、国際大学大学院、亜細亜大学、東邦学園大学(現・愛知東邦大学)などの各教授歴任。この間、大学院研究科長、研究所長、学部長、学長事務取扱など併任。日本華僑華人学会会長を経て、現在同顧問[3]

著書

  • 『華僑経済の研究』(アジア経済研究所、1969年)
  • 『東南アジアの華僑』(アジア経済出版会、1970年。新装改訂版が1983年に出され、『東南亜細亜華僑経済簡論』と題して、1987年に中国・厦門大学出版社から中国語訳が出版された)
  • 『華僑政治経済論』(東洋経済新報社、1976年。1984年に台湾・中華学術院南洋研究所から同名の中国語訳が出版された)
  • 『華僑 ネットワーク化する経済民族』(講談社現代新書、1990年)、
  • 『華僑は中国をどう変えるか』(PHP研究所、1993年)
  • 『華僑はアジアをどう変えるか』(PHP研究所、1995年)
  • 『世界経済の覇者:華人経営者の素顔』(時事通信社、1995年)

共編著

Ethnic Chinese:Their Economy, Politics and Culture(編著、The Japan Times, 2000年)

翻訳
  • リン・パン編『世界華人エンサイクロペディア』(監訳、明石書店、2012年)[4]

脚注

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ 華僑、華人、中国人、中国系人などの概念の違いについては、たとえばリン・パン編『世界華人エンサイクロペディア』(監訳、明石書店、2012年)の「利用の手引き・凡例」参照。
  3. ^ 游 仲勲 ユウ チュウクン (Yu Chukun)researchmap
  4. ^ 2002年現在までであるが、より詳しい略歴、業績一覧が游仲勲先生古希記念論文集編集委員会編『日本における華僑華人研究―游仲勲先生古希記念論文集』(風響社、2002年)にある。



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