樽屋おせんとは? わかりやすく解説

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たるや‐おせん【樽屋おせん】

読み方:たるやおせん

江戸前期大坂天満樽屋の妻。隣家の長左衛門との不義を夫に知られ自殺。「樽屋おせん歌祭文」に歌われ井原西鶴の「好色五人女」や浄瑠璃・歌舞伎題材となった


樽屋おせん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 05:27 UTC 版)

樽屋おせん(たるやおせん)は江戸時代前期に実在した大坂・天満職人の女房せんの物語。史実の詳細は不明であるが、貞享2年正月22日(1685年2月25日)におきたおせんの姦通事件は当時の大坂で巷説となり、井原西鶴好色五人女の巻二「情けを入れし樽屋物語」でおせんをモデルにした創作を取り上げたことで現代に至るまで広く知られるようになった。樽屋おせんは近代の歌舞伎ではよく取り上げられた演目で、歌舞伎以外でも多くの演劇作品にもなり、初代水谷八重子山田五十鈴などの大女優もおせんを演じている。


注釈

  1. ^ 八百屋お七物語は江戸時代だけで小説が33部、歌舞伎が60番、浄瑠璃が20曲書かれ、さらに多数の草双紙(絵本)も発行されている。歌祭文、落語、舞踊、各種の郷土芸能などもあり、明治以降はさらに幅を広げている。竹野静雄 著『江戸の恋の万華鏡』新典社、2009年、16-19頁

出典

  1. ^ 江本1984、469頁
  2. ^ 江本1984、469,512-513頁
  3. ^ 竹野2009、202-204頁
  4. ^ a b 堅田2013、26-27頁
  5. ^ 江本1984、465頁
  6. ^ 「好色五人女」1979吉行訳、23-43頁
  7. ^ 竹野2009、200頁
  8. ^ 堅田2013、18頁
  9. ^ a b c d e 竹野2009、204-205頁
  10. ^ 国立劇場1995、114-117頁
  11. ^ a b 真山1975、637-638頁
  12. ^ 早稲田大学演劇博物館検索・樽屋おせん
  13. ^ 津田1980、52-54頁
  14. ^ 国会図書館検索
  15. ^ 春野恵子公式プロフィール
  16. ^ 渥美1933、712-713頁
  17. ^ 演劇界1956、35-36頁





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