星野リゾート運営
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 04:25 UTC 版)
「星野リゾート トマム」の記事における「星野リゾート運営」の解説
星野リゾートは各地の破たんしたリゾート施設を経営手腕で再生してきた。トマムに関しては巨大な施設を抱えているにも関わらず冬のスキー客に頼ったビジネスモデルであり、夏との集客差により赤字が膨らんで設備投資できずに施設の老朽化が進む悪循環となっていた。そこで、従業員がゴンドラ山頂付近での作業中に見つけた雲海を活用し、2005年(平成17年)「山のテラス」という名称で試験的に開設。翌年から「雲海テラス」の名称で本格的に営業開始。新たな展望デッキを設置するなど年々見学客が増えていき、2013年(平成25年)に年間来場者数が初めて10万人を突破した。夏のトマムに目玉観光ができたことにより通年型リゾートに向けての足掛かりとなったほか、漸次ホテルのリニューアルを行い施設の老朽化にも対応している。2011年(平成23年)には施設の名称をアルファリゾート・トマムから星野リゾート トマムと改称した。 2015年(平成27年)、中国の投資会社フォースン・グループ(復星集団)傘下の「上海豫園旅游商城」(豫園商城)が、「株式会社星野リゾート・トマム」の全株式を183億円で取得することを発表した。すでにアメリカ系の投資ファンドが所有していたものが中国系に変わるということであり、運営は引き続き星野リゾートが行っている。上海豫園旅游商城と同じくフォースン・グループ傘下企業になっているクラブメッドは、2017年(平成29年)に星野リゾート トマムの遊休施設と新たな施設で構成する「クラブメッド北海道トマム」の運営を始めた。 リゾート内の施設は約6割を星野リゾート・トマム(復星集団が全株式所有)、残りの約4割は占冠村が所有しているが、占冠村は2008年(平成20年)に交わした合意書に基づく村有施設の土地・建物の買取履行を求めて札幌地方裁判所に調停を申し立てていたが、2017年(平成29年)に3段階の買取を内容とする調停が成立した。
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