政治と環島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 06:21 UTC 版)
台湾全土を行脚することの表現としては「全台」という頭文字が従来から使われているほか、近年は「環島」の使用事例も増えてきている(移動手段は問わない)。 選挙活動の一環で市街地を自転車で行脚する手法は台湾に限らず日本などでもよく見られるが、映画の影響もあって全国規模でそれを行う事例も現れた。2008年中華民国総統選挙出馬を控えた馬英九も選挙運動の一環で環島ではなかったが、自転車による台湾縦断で市井の声に耳を傾けようと試み、台湾本島最南端の鵝鑾鼻から最北端の富貴角まで675kmを10日間かけて走破した。馬は単に選挙運動の手段としてではなく、当選後も未成年者の健康増進プログラム「単車成年礼(千里環島)」を教育部の「青年政策」に組み込んだり、環島公路をベースに環島1号線整備を提唱し、ジャイアントなどの協力もあり総統職任期末の2015年に完成している。 そして選挙運動にせよ環境・交通対策としての政策実現を訴求するにせよ環島または南北縦断を敢行する政治家も増えてきている。元々コアなサイクリストでもあり、当選後も公共レンタサイクルシステムの「YouBike」と他の公共交通機関連携に熱心な台北市長柯文哲は2016年2月28日に一日双塔(中国語版)(台湾本島最北端の富貴角から最南端の鵝鑾鼻まで約520km)を完走したり、元行政院長の江宜樺も2017年10月に自転車環島を行ったりした。 環島1号線の支線が通る南投県では玉山登山、日月潭横断遠泳と並んで当地発着での自転車環島を台湾人としての「生涯のトライアスロン」として達成者に証明書を授与する構想がある。
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