後世の画家への影響
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「ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴」の記事における「後世の画家への影響」の解説
『ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴』は、19世紀から20世紀の芸術家たちにも影響を与えた。19世紀のフランスの画家エドゥアール・マネが描いた初期の作品『驚くニンフ(英語版)』(1859年 - 1861年、ブエノスアイレス国立美術館)の裸婦像は、レンブラントの作品に触発された作品だと考えられている。同時期の印象派の画家エドガー・ドガのパステル画『髪をすく女』(1885年頃、メトロポリタン美術館)も、描かれている女性のポーズが『ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴』のバテシバとの類似性を指摘されている。ドガの父親は『ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴』の所有者で、1869年にこの作品をルーヴル美術館に遺贈したルイ・ラ・カズの知人でもあった。 同じく印象派の画家フレデリック・バジールは、1870年のサロン・ド・パリに出品するために『身繕い』(1869年 - 1870年、ファーブル美術館)でレンブラントのバテシバを再現した。バジールは、『ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴』と同じようなサイズと構成、雰囲気でこの作品を描き、研究者ダイアン・ピットマンは「(「サムエル記」からの)物語性を明確にすることなく、官能性と厳粛さ、写実的な親密さと威厳あるよそよそしさとを両立させている」としている。20世紀の芸術家パブロ・ピカソが1963年に制作した版画『座る裸婦と女 (Seated Nude and Another Figure )』は明らかに『ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴』をもとにした作品である。
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