居稼店
読み方:てらしみせ
- 乙部の遊廓で娼妓が粉黛盛粧して、貸座敷の店頭に格子戸を隔てて見世を張り揚高の席順に居並び客に相見えるをいふ。十日目毎に揚高によつてお職、一番女郎、二番女郎、三番女郎といふ風に等級を定めるのである。文化年間の流行唄に「ほんに詠めの桜に照す宵月に更け暮しこの花かげを雪と見て恋と解け合ふ廓の朝」とある。〔花柳語〕
- 乙部の遊廓で娼妓が粉黛盛粧して、貸座敷の店頭に格子戸を隔てて見世を張り揚高の席順に居並び客に相見えるをいふ。十日目毎に揚高によつてお職、一番女郎、二番女郎、三番女郎といふ風に等級を定めるのである。文化年間の流行唄に「ほんに詠めの桜に照す宵月に更け暮しこの花かげを雪と見て恋と解け合ふ廓の朝」とある。今はすべて写真になつて居稼店はなくなつた。
- 〔俗〕遊廓で娼妓が粉黛盛粧して、貸座敷の店頭に格子戸を隔てて見世を張り、揚り高の席順に居並び客に相見えること。十日目毎に揚り高によつてお職、一番女郎、二番女郎、三番女郎といふ風に等級を定めたものである。併し今はすべて写真になつて居稼店はなくなつた。
- 遊廓で娼妓が盛装して座敷の店頭に格子戸を隔てて見世を張り、揚り高(かせぎ高)の席順に並んで客を待つこと。十日目毎に揚り高によつて、お職、一番女郎、二番女郎、三番女郎という風に等級を定めた。併し今はすべて写真に変つた。
- 乙部の遊廓で、娼妓が粉黛盛粧して、貸座敷の店頭に格子戸をへだてて見世を張り、揚高の席順に店ならび客に相見えることをいう。十日目ごとに揚高によってお職一番女郎、二番女郎、三番女郎という風に等級を定めるのである。文化年間の流行唄に「ほんに眺めの桜に照らす宵月に更け暮らしこの花かげを雪と見て恋と解け合う廓の朝」とある。〔花柳界〕
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