尿中一般物質定性半定量検査とは? わかりやすく解説

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尿中一般物質定性半定量検査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/23 01:00 UTC 版)

尿中一般物質定性半定量検査(尿一般検査、尿中一般検査、: urine dipstick test, urinalysis[※ 1])とは、尿を検体として、尿試験紙や屈折計などの簡便な方法で実施する臨床検査であり、医療や健診で多用されている[1]


  1. ^ Urinalysisは定性半定量検査以外に尿沈渣も含む。
  2. ^ 尿は通常は透明であるが、健常人でもリン酸塩や尿酸塩による混濁がみられることがある。
  3. ^ 健常人の尿にみられる蛋白の内訳は、アルブミン 40%、IgG 5-10%、免疫グロブリン軽鎖 5%、IgA 3%、程度である。(日本臨床 2009;67(S8):93.)
  4. ^ 尿中カテコラミン測定のため蓄尿する場合は薬剤をいれて酸性を維持する。この尿で他の検査をすべきではない。
  5. ^ 妊婦の約80%で尿糖排泄の増加が見られ、グルコースろ過量の増大および尿細管糖再吸収能の低下のためである。妊婦では尿糖 300 mg/日までは正常と考えて良い。分娩1週間後には陰性化する。
  6. ^ a b c d ビタミンCはペットボトル飲料にも大量に添加(緑茶で8.8-35.5 mg/dL程度)されているので偽陰性の原因となる。
  7. ^ 赤血球が糸球体由来か否かは尿沈渣で赤血球の形態から推測することができる。
  8. ^ 原因不明の顕微鏡的血尿は加齢とともに増加し女性に多い。
  9. ^ ある食品に含まれる酸性無機イオン(Cl-、SO42-、PO43-など)とアルカリ性イオン(Na+、K+、Ca2+、Mg2+など)の濃度を当量で比較した場合、前者の和の方が多い食品を酸性食品、後者の和の方が多い食品をアルカリ性食品という。その食品を食べたとき、尿が酸性になる食品を酸性食品、アルカリ性になる食品をアルカリ性食品と考えてもよい。
  10. ^ 睡眠中は換気低下により呼吸性アシドーシス傾向があるため、早朝尿はpH6.0以下の酸性尿が多い。
  11. ^ 代謝性アシドーシスが存在するときは尿pHは5以下となる。尿pHが5.3を超える場合は尿細管性アシドーシスを疑う。
  12. ^ 硝酸塩はホウレンソウ春菊サラダ菜等の葉菜類に多い。
  13. ^ 硝酸還元能をもつ細菌としては、大腸菌プロテウスクレブシエラ腸球菌の一部、ブドウ球菌属の一部、緑膿菌、などがあげられる。
  14. ^ 腐性ブドウ球菌(Staphylococcus saprophyticus)は女性の尿路感染の原因菌であるが、硝酸還元能がないので偽陰性になるのに注意する必要がある。
  15. ^ アルコール性ケトアシドーシスでは糖尿病性ケトアシドーシスと比べアセト酢酸が少ないため尿試験紙では検出しにくい。尿試験紙でケトン陰性でも否定できない。
  16. ^ 糖尿病で通常の食事を摂取しているにもかかわらずケトン体陽性の場合は、著しいインスリン作用不足による糖の利用低下、最悪、糖尿病性ケトアシドーシスを疑う必要がある。
  17. ^ 糖尿病性ケトアシドーシスの加療により、血液のアニオンギャップ重炭酸・pHは半日前後で正常化するが、尿ケトン体の正常化には一日前後かかる。治療効果判定には不適である。
  18. ^ 生理的に尿比重が1.035を超えることはない。超えた場合は、これらの薬剤の投与を疑う。
  19. ^ 尿酸が沈殿してレンガ色を呈するのはウロエリトリンのためである。
  20. ^ 肉眼的血尿で煙状に霞んでみえるものをsmoky urineと呼び、急性糸球体腎炎の特徴とされている。


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