近江鉄道電1形電車
(名鉄サ2250形電車 (初代) から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/08 15:37 UTC 版)
近江鉄道電1形電車(おうみてつどうでん1がたでんしゃ)は、近江鉄道が自社の保有する路線の電化完成に際して1924年(大正13年)に新製した、近江鉄道初の電車(制御電動車)である[1]。
注釈
- ^ 地元資本による従来の近江鉄道の経営体制下においては電化区間延伸に要する資金が調達できなかったことから、同時期に近江水力電気を吸収合併し、滋賀県一円を電力供給下に収めた大手電力会社の宇治川電気に経営権を移譲、近江鉄道は宇治川電気の子会社となった。電化工事は宇治川電気の主導により実施されたほか、電化区間延伸に伴って増備された電車は宇治川電気電鉄部(のち山陽電気鉄道として分離独立)において廃車となった中古車であった[要出典]。
- ^ 同時期に日本鉄道自動車工業において新製された北陸鉄道モハ1000形は近江鉄道クハ21形(2代)と同一仕様の車体を備え、わずかに屋根上ベンチレーターの仕様が異なるのみであった[要出典]。台車も同じくNT-28Bを装着する[要出典]。
- ^ クハ21形(2代)の導入時期と同3両の売却時期から、前者および後者が重複して在籍した期間が3年ほど生じているが、詳細は不明である。もっとも、尾道鉄道へ売却されたクハ21形(初代)21・22については、「荒れ果てた姿で買い取られてきた」と同社への到着当時の状態が記録されている(「私鉄車両めぐり第4分冊 尾道鉄道」 p.83)。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 「近江鉄道電車沿革史」 pp.147 - 148
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak 「私鉄車両めぐり(83) 近江鉄道 下」 pp.278 - 279
- ^ a b c d e f g h i 「私鉄車両めぐり(83) 近江鉄道 上」 pp.267 - 268
- ^ a b 「私鉄車両めぐり(83) 近江鉄道 下」 p.278
- ^ a b c d e f 「私鉄車両めぐり第4分冊 尾道鉄道」 p.83
- ^ 「世界の鉄道'74」 pp.176 - 177
- ^ a b 「近江鉄道で活躍した電車たち」 p.130
- ^ a b c d 『RM LIBRARY143 銚子電気鉄道(下)』 pp.34 - 35
- ^ a b c d 「私鉄車両めぐり(87) 名古屋鉄道(終)」 p.60
- ^ a b c d e 「私鉄車両めぐり(58) 上田丸子電鉄」 p.80
- ^ a b 「私鉄車両めぐり(58) 上田丸子電鉄(前)」 p.55
- ^ a b c 「私鉄車両めぐり第4分冊 尾道鉄道」 p.84
- ^ 尾道学研究会『タイムスリップ・レール…オノテツ』(初版)尾道学研究会、2011年3月31日、78頁。
- ^ a b c 「私鉄車両めぐり(53) 静岡鉄道(続)」 p.131
- ^ a b c d e f 『RM LIBRARY73 山形交通高畠線・尾花沢線』 p.45
- ^ a b c d e f g 『RM LIBRARY73 山形交通高畠線・尾花沢線』 p.52
- ^ a b 『RM LIBRARY73 山形交通高畠線・尾花沢線』 p.55
- ^ 『RM LIBRARY73 山形交通高畠線・尾花沢線』 p.26
- ^ a b c d 『RM LIBRARY73 山形交通三山線』 pp.46 - 47
- ^ 『RM LIBRARY73 山形交通高畠線・尾花沢線』 pp.32 - 33
- 1 近江鉄道電1形電車とは
- 2 近江鉄道電1形電車の概要
- 3 主要機器
- 4 脚注
- 近江鉄道電1形電車のページへのリンク