合唱『これは古き契約』(Es ist der alte Bund)とアリオーソ『来たれ、主イエスよ』(Ja, komm, Herr Jesu, komm)
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合唱・通奏低音、ト短調(ヘ短調)、4/4拍子 +ソプラノ・リコーダー2・ガンバ2 テノールを先頭に、アルト・バスの厳格な順列フーガが展開される。引用されるのはベン・シラの智恵第14章18節。人の死は原罪を贖う契約に基づくもので、死を恐れるのは必然と説く。通奏低音の歩行音のみで威圧的に通告するシラ書の支配を、唐突にソプラノが突き崩す。ソプラノの歌詞はヨハネ黙示録第22章20節。聖書に記述された最後の台詞である。同時に、リコーダーが「われ神にわがことを委ねん」の旋律を奏で、ガンバも伴奏に帰ってくる。シラ書のフーガと黙示録のアリオーソはしばし主導権を争うが、シラ書はやがて冒頭句のフーガが言えなくなり、遂には主要句のフーガも突き崩され、黙示録が静かに残る。
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