原点移動付きQR法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 17:37 UTC 版)
上記手順では、Akが収束するまで繰り返すQR分解の回数が多くなりやすい。このため、上記繰り返し手順を A k − μ k I = Q k R k {\displaystyle A_{k}-\mu _{k}I=Q_{k}R_{k}} A k + 1 = R k Q k + μ k I ( = Q k − 1 A Q k ) {\displaystyle A_{k+1}=R_{k}Q_{k}+\mu _{k}I\left(=Q_{k}^{-1}AQ_{k}\right)} ( k = 1 , 2 , ⋯ , m ) {\displaystyle (k=1,2,\cdots ,m)} と置き換えて、QR分解の回数を減らそうとすることがある。このような手順を原点移動付きQR法という。 μkの選択方法として、Akの右下隅の2×2小行列の固有値のうち、Akの右下隅の値に近いほうを選択することが多い(ウィルキンソンの移動法)。
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