医療化
医療化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/22 00:53 UTC 版)
医療化(いりょうか 英: medicalization)とは、宗教、司法、教育、家庭などの社会生活の中で起こっているとされ、医療的問題とされていない領域(社会的、道徳的に望ましくないとみなされた行動・嗜好など)が、次第に社会的に病気と定義され、診断・研究・治療・予防といった医療の対象になっていくことを指す[1]。新しいエビデンス]]や仮説の登場、社会や経済の変化、新しい治療法や新薬の開発・普及などによって起こる。1970年代から社会学の分野で使われ、医療を対象とした社会学(sociology of medicine、医療社会学)の説明として多く研究され[2]、今日でも医療を社会統制の一つとして社会学的に考える上で重要な概念であり続けている[3]。
- ^ 医療化 健康を決める力 中山和弘(聖路加国際大学 看護情報学)企画・編集
- ^ a b P.Conradの医療化論の検討 一橋大学大学院社会学研究科社会学専攻 安藤太郎
- ^ a b c d e f シンポジウムI 医療化の問題とその先にあるもの 日本社会臨床学会第22回総会のご案内
- ^ a b 医療化 池田光穂
- ^ 排除現象─匿名の力 ソキウス(Socius) 国学院大学教授 野村一夫
- ^ イーサン・ウォッターズ 著 『クレイジー・ライク・アメリカ 心の病はいかに輸出されたか』 阿部宏美 訳、紀伊國屋書店、2013年
- ^ 医療だけに頼っていては健康になれない 健康を決める力 中山和弘(聖路加国際大学 看護情報学)企画・編集
- ^ 繭 - 慶應義塾大学SF研究会
- 医療化のページへのリンク