勝負服 (競馬)
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競馬における勝負服(しょうぶふく、英:racing colours, racing silks)、あるいは服色(ふくしょく[1])とはスポーツウェアの一種であり、競走に出走する馬(競走馬)に騎乗する騎手が、競走中に各馬を所有する馬主あるいは騎乗中の騎手、そして馬そのものの識別のために着用する上着のことである。なお、「勝負服」は通称であり、日本の競馬法および日本中央競馬会競馬施行規程(以下、施行規程)などの関係法令等(以下、関係法令等)上は「服色」として規定されている[2]。
注釈
- ^ これは主に中央競馬で使われている流儀で、地方競馬での表現では胴部分に関しても「胴」で明示することがある。
- ^ かつては安田修が同じ服色で登録していたが、2001年(平成13年)に馬主業から撤退している。
- ^ 一例として、2023年(令和5年)8月13日・新潟競馬第5競走では、騎手の菊沢一樹が「登録服色の管理を怠り、登録服色を使用できなかった」ことに対して、過怠金1万円の制裁を受けている[21]
- ^ 例えば、同年笠松競馬所属ながら報知杯4歳牝馬特別に出走したライデンリーダーは、同馬のオーナーであった水野俊一が中央競馬の馬主登録を受けていなかったため貸服となった。このとき同馬は1枠2番に入り、騎手の安藤勝己は「水色・白斜縞」の服色で騎乗した[22]。
- ^ 対象となったのは菅原明良(1枠・2番)、嘉藤貴行(2枠・4番)、嶋田純次(4枠・8番)、城戸義政(6枠・12番)、長岡禎仁(7枠・14番)。
- ^ 馬番連勝複式導入に伴い、最大出走頭数が18頭となった1991年秋以前は、コース幅やスタート位置などでの制約はあったものの、施行規定上は最大出走頭数に制限のなかったことや、単枠指定制度があったため、6枠より内側の枠でも八ツ割染め分け帽が用意されていたが、後述のように使用されたことはなかった。
- ^ この競走では8枠に入ったオリービン、エクセラントカーヴ、リンゴットが3頭とも吉田照哉の所有であり、同一の勝負服であったため、八ツ割染め分け帽が用いられた。
- ^ この競走では8枠に入ったテイエムキュウコー、テイエムボッケモン、テイエムゲッタドンが3頭とも竹園正繼の所有であり、同一の勝負服であったため、八ツ割染め分け帽が用いられた。なお、この競走では竹園の所有馬が18頭中7頭出走しており、このうち7枠にもテイエムチュラッコ、テイエムヒッカッタの2頭が入ったため、7枠でも四ツ割染め分け帽が使用された[28]。
- ^ 例えば2020年まで大井競馬で騎手を務めた楢崎功祐は1999年(平成11年)10月、福山競馬でデビューした際、教養センター時代にまだオープン勝ち(アネモネステークス)をおさめたばかりであったトゥザヴィクトリー(のちにエリザベス女王杯など優勝)に感銘を受け、金子真人ホールディングスの馬主服と同一の「黒・青袖・黄鋸歯形」でデビューした[34]。
- ^ 高知競馬所属の宮川実は1999年の報知杯4歳牝馬特別で2着だったステファニーチャン(馬主:花田勲)に感銘を受け、デビュー時に騎手服をステファニーチャンと同一の「黒・白星散・黒袖」とした。その後自身が所属する打越勇児厩舎所属騎手は全員が星散を服色の標示に取り入れるようになり、打越厩舎一門の伝統となった[34]。
- ^ 兵庫所属時代の緑色ベースの勝負服をイメージ。中央移籍後に実弟の小牧毅が自身の勝負服を受けついたため、兵庫時代の服色を直接使用できなかった。毅の調教師転身後も、2024年に旧服色を着用して騎乗するまでの長きに渡って一般の貸し服で参戦していた。
- ^ 大井所属時代の勝負服をイメージ。
- ^ 当初から中央競馬所属であるが、父の康誠が兵庫時代に着用していた勝負服と色を合わせている。
- ^ 「青・胴赤星散らし」(中央競馬方式では「青・赤星散らし・青袖」)
- ^ 一例として、2023年(令和5年)9月14日に実施される予定の第30回では、JRA選出騎手のうち地方時代の勝負服を着用した戸崎圭太以外の2名(武豊・横山典弘)は独自に服色を登録した。いずれもかつての代表的な騎乗馬を所有し、すでに中央競馬から撤退した馬主の馬主服と同一のものであった(武は臼田浩義の馬主服であった「紫・白鋸歯形」、横山はメジロ牧場の馬主服であった「白・緑一本輪・袖緑縦縞」)[43]。
- ^ JRAに馬主登録している馬主でもJRA登録のものとは異なる服色を登録・使用することができる。一例として、小林祥晃(Dr.コパ)の服色は、JRA登録では「黄、赤一本輪、黄袖」だが、ホッカイドウ競馬では「黄、赤ディスク、黄袖」(ホッカイドウ競馬の「北海道競馬騎手服等取扱要領」準拠の表記では「黄、赤玉霰(黄袖)」)を使用している。
出典
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