初期のマラーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/01 05:53 UTC 版)
いつごろかは不明だが、マラーターはクンビーと呼ばれる集団が母集団から分離して派生し、マハーラーシュトラ地方に居住したとされる。クンビー・カーストからは完全に分かれ、閉鎖的なカーストとなったのかもいつごろかはわかっていない。ただ、13世紀頃にクシャトリヤのカーストに属すると主張する集団が現れ、マラーターを自称する集団が現れたという。 15世紀末にデカンのバフマニー朝が分裂し、16世紀にデカン・スルターン朝の5王国が割拠すると、クシャトリヤと自称する勇猛果敢な戦士であるマラーターは、その傭兵として活躍した。 特にデカン西部のアフマドナガル王国とビジャープル王国の領土にはマラーターが多く居住し、多くのマラーターの豪族が家臣となっていた。これら豪族の多くは50前後から成る地域社会(地域共同体)の世襲的な首長であった。両国はこの地域社会をそのまま郡や郷といった行政単位として扱ったため、彼らは「郷主」と呼ばれた。
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