内奏・進講の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 07:47 UTC 版)
天皇の政治利用を避けるため、内奏や進講の内容については明かさないことが慣行となっており、口外することは重大なタブーとされる。以下に主な事例を挙げる(肩書きはいずれも当時のもの)。 1973年5月、増原惠吉防衛庁長官が防衛問題に関する内奏を漏らし、長官辞任に追い込まれた(増原内奏問題)。 2001年、田中眞紀子外務大臣が内奏を漏らしたことが一部メディアで取り上げられたものの、本人はこれを否定している。週刊誌は「本当なら切腹もの」などと書きたてた。 2009年12月27日、テレビ朝日『サンデープロジェクト』に出演した亀井静香が、「先日、天皇陛下と殿下にお会いしたとき、権力の象徴であった江戸城(現皇居)にお住まいになられるのではなくて、京都か、あるいは(亀井の地元の)広島とかに(お住まいになれば)と恐れ多くも申し上げた」と、天皇との会話内容を明らかにした。 2010年11月25日には前原誠司外務大臣が民主党のグループの会合で最近天皇に進講したことを明かし、前原が「陛下は外交安保にかなり興味をもたれていた」と語ったことを出席者が明らかにした。ただし、前原は進講の内容には言及しなかったという。
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