個体の同定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 02:45 UTC 版)
クジラの現存個体数を正確に把握するには、それぞれの個体を簡単に確実に識別する方法(個体識別)を考案する必要がある。 それに関して成功した方法の一つが写真撮影だ。この方法は近代のクジラ研究法の草分けであるマイク・ビッグによって広められた。1970年代中盤、マイク・ビッグとグレアム・エリスはブリティッシュコロンビア州沿岸でシャチを撮影した。この写真を見て彼らは背びれの形状と鞍部の形状で個体を見分けられることを確信した。これらは人間の指紋のように個体固有のものである。個体の識別ができるようになったおかげで、クジラはポッドと呼ばれる決まった群れで移動することが分かった。 写真による研究法はザトウクジラの研究でも成果を挙げた。研究者は胸びれと尾びれの色で個体を識別できた。ザトウクジラがシャチに襲われてできた尾びれの傷跡も識別の役に立った。 このように今日では研究者は写真によってそれぞれの個体や群れを識別している。 この項目は、生物学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:生命科学/Portal:生物学)。
※この「個体の同定」の解説は、「クジラ学」の解説の一部です。
「個体の同定」を含む「クジラ学」の記事については、「クジラ学」の概要を参照ください。
- 個体の同定のページへのリンク