予圧式LSD

大車林

予圧式LSD

英語 pressure type limited slip differential

多板LSDにおいて、コイルスプリングあるいは皿ばねで予圧を加え、差動時に摩擦トルクを発生させて差動制限を行うデフ。湿式多板クラッチは、サイドギヤとギヤケース間に左右別々に設置している。コイルスプリングを左右サイドギヤの間にセットし、サイドギヤが背面のクラッチを押すようにしたものである。予圧による多板クラッチトルクが発生すると、空転側のクラッチトルクがギヤケース経由で接地側サイドギヤ歯面に伝わり、それに接地側クラッチトルクが加わることで、片側多板クラッチトルクの2倍が接地輪に伝えられる。

参照 カム式多板LSD、多板式LSD

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。