三つの物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/05 07:55 UTC 版)
『三つの物語』(みっつのものがたり、Trois Contes)は、1877年に刊行されたフロベールの短編小説集。『聖アントワーヌの誘惑』(1874年)に続き聖者伝を題材にした「聖ジュリアン伝」(La Légende de Saint Julien l'Hospitalier)、純朴な女中の半生を描いた「純な心」(Un cœur simple)、旧約聖書中のエピソードを扱った物語「エロディアス」(Hérodias)という、時代も技法も異なる三つの短編からなる。いずれも1875年から1877年にかけ、長編小説『ブヴァールとペキュシェ』を一時中断して書かれた。左の長編が未完のままフロベールが死去したため、この短編集がフロベールが生前刊行した最後の著作となった。
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