ラポロアイヌネイションとは? わかりやすく解説

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ラポロアイヌネイション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 10:20 UTC 版)

ラポロアイヌネイションは、北海道浦幌町アイヌ民族団体。旧浦幌アイヌ協会。2020年現在の会長は長根弘喜。名誉会長に差間正樹。なお差間は2024年2月6日に亡くなった[1]

遺骨返還訴訟

2014年北海道大学に対して、2018年札幌医科大学に対して大学が保管していたアイヌの遺骨の返還を求める訴訟を起こした。大学側とはそれぞれ和解が成立し、2019年までに約100体が故郷へ返還された[2]

2019年、アイヌの遺骨と副葬品を保管していた東京大学に対して、返還を求める訴訟を起こした。ラポロアイヌネイションは、遺骨の所有権が「アイヌ民族のコタンにある」と訴えたことに対し、東京大学側は主張を否定して平行線をたどったが、2020年8月7日までに大学側が全ての遺骨と副葬品を返還すること、搬送費や再埋葬する墓地の造成費を負担すること、ラポロアイヌネイション側が損害賠償請求を放棄することで和解が成立した[3]

先住権の確認を求める訴訟

2020年8月17日、国と北海道に対し、アイヌの先住権の確認を求める訴訟を起こした。先住民であるアイヌは、法令に縛られず経済活動としてサケ漁ができる先住権があることの確認を求めるもので、「先住民族の権利に関する国連宣言」を根拠としている[4]

脚注

  1. ^ 差間正樹さん死去 アイヌ民族団体会長
  2. ^ どう返す? 集めたアイヌの遺骨1287体”. 47NEWS (2020年5月27日). 2020年8月17日閲覧。
  3. ^ アイヌ遺骨、東大と和解へ 浦幌の団体、返還訴訟 来月で終結”. 北海道新聞 (2020年7月22日). 2020年8月17日閲覧。
  4. ^ アイヌの先住権確認で初の提訴 札幌地裁 サケ捕獲の法規制巡り”. 毎日新聞 (2020年8月17日). 2020年8月17日閲覧。



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