モノス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/10 14:27 UTC 版)
モノスは、ベネズエラで発見された未確認動物の一種。モノ・グランデ、ド・ロワの類人猿、ロイスの猿[1]とも呼ばれる。発見時に射殺され、その死体を撮影した写真が現存していることで有名。しばしば未確認動物として紹介されるが、既知の動物、例えばクモザルであろうとするのが現在の主要な見解である。なお「モノス」はベネズエラの公用語であるスペイン語で猿そのものを表す言葉であり[2]、「モノ・グランデ(mono grande)」とは、日本語に言い換えれば「巨大な猿」となる[3]。
- ^ ロイスとは発見者の姓「ロワ」(Loys フランス語)の英語読みである。
- ^ スペイン語では猿は mono であり、複数形では monos となる。
- ^ 日本では、「モノス・グランデ」と言われる場合があるが、モノスが複数形であるから、それに続く形容詞も複数形になって「モノス・グランデス(monos grandes)」にならなければ意味を成さない。
- ^ 「エル・モノ・グランデ峡谷」とする説もあるが、スペイン語の el mono grande すなわち「巨大な猿」を地名と誤認したものであろう(皆神龍太郎、志水一夫、加門正一 『新・トンデモ超常現象56の真相』 太田出版 2001年』)。
- ^ a b 『ほんとうにあった!? 世界の超ミステリー② 未確認生物UMAの謎』ポプラ社、2012年7月、137頁。
- ^ モンタンドンは、白人はクロマニョン人から進化したが、有色人種の祖先は類人猿であったと考えていた(皆神龍太郎、志水一夫、加門正一 前掲書)。
- ^ 『アマゾニアの恐竜』 実吉達郎 蒼洋社 1969年
- ^ (皆神龍太郎、志水一夫、加門正一 前掲書)。
- ^ ベルナール・ユーベルマンス(1981)、p.196
- ^ 現在のヨーロッパには、類人猿はおろか普通の猿も生息していないが、プリオピテクスという、テナガザルの祖型と考えられる類人猿がフランスその他ヨーロッパの中新世の地層から発見されており、またイタリアの鮮新世からは同じく類人猿のオレオピテクスが出ている。
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