ベルテッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 23:38 UTC 版)
ベルテッド薬莢(たびたびベルテッドマグナムとも呼ばれる)の「ベルト」の目的は、ヘッドスペースを提供することである。エクストラクターグルーブはベルトに切られ、これはリムレスの場合は薬莢に切られるのと同様である。ベルトは、本来はリムレスの薬莢の「リム」の役割をする。この設計は、1910ごろのイギリスの.400-.375 Holland & Holland Magnum(.375 Velopexとしても知られる)にさかのぼる。ベルトを追加することによって、カートリッジのショルダーが比較的小さくても、適切なヘッドスペースが得られる。これらの古い英国のカートリッジの薬莢のショルダーが小さいのは、現代の無煙火薬ではなく、コルダイト火薬で発射するからである。コルダイトはスパゲッティのような棒状に成形されているので、それを収納するために、カートリッジの薬莢は円筒形でなければならなかった。このベルトは、.375Velopexから発展した、たとえば、1912年の.375 Holland & Holland Magnumのようなカートリッジに引き継がれ、いくつかの場合には、高圧のマグナムカートリッジを、似たようなサイズの薬室に誤って装填するのを防ぐ役割もあった。 20世紀末のアメリカでは、このベルトは「マグナム」の代名詞となった。
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