ブラック・ムーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 17:38 UTC 版)
『ブラック・ムーン』 | ||||
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エマーソン・レイク&パーマー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1991年10月 - 1992年 | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ヴィクトリー | |||
プロデュース | マーク・マンシーナ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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エマーソン・レイク&パーマー アルバム 年表 | ||||
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ブラック・ムーン (Black Moon) は、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)が1992年に発表したアルバム。
解説
製作までの経緯
1989年に3(スリー)が解散した後、キース・エマーソンは様々なプロジェクトやセッションをしながら、ソロ・アルバムの制作を目指してデモ曲を作っていた。しかし多くのレコード会社は、彼のソロ・アルバムではなくELPの新作を望んでいた。特に、このころ新しく発足したヴィクトリー・レコードの社長のフィル・カーソンが熱心であった[3]。エマーソンはこういった環境に抗しきれず、同じように周囲からELPの再結成を熱望されていたグレッグ・レイクと話し合った。そして1991年に再結成が決定した。
内容
本作は再結成したELPが1992年にヴィクトリー・レコードから発表した1990年代の第1作目のアルバムで、1978年の「ラブ・ビーチ」以来14年ぶりのスタジオ録音である。プロデューサーにはマーク・マンシーナ[注釈 1]が迎えられた。
全10曲のうち6曲が本作の為に新たに作曲されたもので、そのうち「バーニング・ブリッジズ」はマンシーナの作品である。残りの4曲のうち、「ロメオ・アンド・ジュリエット」「チェンジング・ステイツ」「クロース・トゥ・ホーム」の3曲はエマーソンが1989年から90年にかけて制作した未発表のソロ・アルバムからの作品[4]で、「ロメオ・アンド・ジュリエット」はプロコフィエフ作曲のバレエ音楽「ロメオとジュリエット」作品64(1936年)の第13曲「騎士たちの踊り」の改作である。「アフェアズ・オブ・ザ・ハート」はレイクがソロ・アルバムの為にジェフ・ダウンズと共作した。
当時の最新式のシンセをふんだんに使ったデジタルサウンドで仕上げられているが、ハモンド・オルガンのソロ演奏が披露される「ペーパー・ブラッド」や、「ザ・スコアー」(1986年)[注釈 2]に近い曲想を持つ「チェンジング・ステイツ」などが示すように、音楽性は旧来のELPから引き継がれた要素を含んでいる[5]。
評価
アメリカでの最高位は78位と芳しいものではなく、日本でも評価は高くなかった[注釈 3]。
収録曲
- ブラック・ムーン
- ペーパー・ブラッド
- アフェアズ・オブ・ザ・ハート
- ロメオ・アンド・ジュリエット
- フェアウェル・トゥ・アームズ
- チェンジング・ステイツ
- バーニング・ブリッジズ
- クロース・トゥ・ホーム
- ベター・デイズ
- フットプリンツ・イン・ザ・スノウ
- ブレイド・オブ・グラス
- 11.は日本盤のみ収録のボーナス・トラック。ヨーロッパではシングル・カットされた「ブラック・ムーン」のB面に収録された。
各曲の演奏時間は en:Black_Moon_(album) による。日本盤のボーナス・トラックである#11は合計時間に含まれていない。 | ||||
# | タイトル | 作詞・作曲 | 付記 | 時間 |
1. | 「Black Moon (ブラック・ムーン)」 | Emerson, Lake, Palmer | ||
2. | 「Paper Blood (ペーパー・ブラッド)」 | Emerson, Lake, Palmer | ||
3. | 「Affairs of the Heart (アフェアズ・オブ・ザ・ハート)」 | Geoff Downs, Lake | ||
4. | 「Romeo and Juliet (ロメオ・アンド・ジュリエット)」 | Sergei Prokofiev (instrumental) | バレエ音楽「 ロメオとジュリエット」作品64(1936年)の第13曲「騎士たちの踊り」の改作。 | |
5. | 「Farewell to Arms (フェアウェル・トゥ・アームズ)」 | Emerson, Lake | ||
6. | 「Changing States (チェンジング・ステイツ)」 | Emerson (instrumental) | ||
7. | 「Burning Bridges (バーニング・ブリッジズ)」 | Mark Mancina | ||
8. | 「Close to Home (クロース・トゥ・ホーム)」 | Emerson (instrumental) | ||
9. | 「Better Days (ベター・デイズ)」 | Emerson, Lake | ||
10. | 「Footprints in the Snow (フットプリンツ・イン・ザ・スノウ)」 | Lake | ||
11. | 「A Blade of Grass (ブレイド・オブ・グラス)」(日本盤のみ収録のボーナス・トラック) | Emerson (instrumental) | ヨーロッパではシングル「Black Moon」のB面に収録。2:15。 | |
合計時間: |
参加ミュージシャン
- Emerson, Lake and Palmer
- Keith Emerson – ヤマハ・GX-1、スタインウェイ・グランド・ピアノ、モジュラー・モーグ、ミニ・モーグ、ハモンド・オルガン(#2)
- Greg Lake – ボーカル、ギター、ベース・ギター、ハーモニカ (#2)
- Carl Palmer – ドラムス、パーカッション
脚注
注釈
- ^ 本作のプロデューサーを務めた後、「スピード」や「ツイスター」など映画音楽の分野でキャリアを築いた。
- ^ エマーソンとレイクの共作で、アルバム「エマーソン・レイク・アンド・パウエル」に収録された。
- ^ 同年9月の来日公演は追加公演も含めてチケットが完売され、評価も高かった。
出典
- ^ ORICON STYLE
- ^ Black Moon - Emerson, Lake & Palmer | Awards | AllMusic
- ^ Macan (2006), pp. 525–529.
- ^ Macan (2006), p. 529.
- ^ Macan (2006), pp. 531–547.
引用文献
- Macan, Edward (2006). Endless Enigma: A Musical Biography of Emerson, Lake and Palmer. Chicago and La Salle: Open Court. ISBN 978-0-8126-9596-0
ブラックムーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 00:42 UTC 版)
ブラックムーン(欧字名:Black Moon、2012年5月2日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は、2018年の京都金杯(GIII)。
ブラックムーンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父 アドマイヤムーン 2003 鹿毛 | 父の父 *エンドスウィープEnd Sweep 1991 鹿毛 | *フォーティナイナー | Mr.Prospector | |
File | ||||
Broom Dance | Dance Spell | |||
Witching Hour | ||||
父の母 マイケイティーズ1998 黒鹿毛 | *サンデーサイレンス | Halo | ||
Wishing Well | ||||
*ケイティーズファースト | Kris | |||
Katies | ||||
母 ロイヤルアタック 2001 栗毛 | *ジェネラス Generous 1988 栗毛 | Caerleon | Nijinsky | |
Foreseer | ||||
Doff the Derby | Master Derby | |||
Foreseer | ||||
母の母 ヌーベルマリエ1990 栗毛 | *リヴリア | Riverman | ||
Dahlia | ||||
*プケコ | Tom Rolfe | |||
Swamp Nurse | ||||
5代内の近親交配 | Tom Rolfe 5×4、Northern Dancer 5×5 | [§ 2] | ||
出典 |
注釈
- ^ 障害戦は平均1F
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ブラックムーン”. JBISサーチ. 2020年4月9日閲覧。
- ^ a b “ブラックムーン 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2022年8月7日閲覧。
- ^ a b “ロイヤルアタック”. JBISサーチ. 2020年10月8日閲覧。
- ^ “9R 北日本新聞杯|2004年6月13日(日)4回金沢4日”. JBISサーチ. 2020年10月8日閲覧。
- ^ “10R 日本海ダービー|2004年7月11日(日)6回金沢4日”. JBISサーチ. 2020年10月8日閲覧。
- ^ a b “2018年01月06日 京都金杯 G3”. 競走馬のふるさと案内所. 2020年10月8日閲覧。
- ^ “繁殖牝馬情報:牝系情報|ロイヤルアタック”. JBISサーチ. 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【京都金杯】今年も武ブラックだ!いきなり32年連続重賞V”. サンケイスポーツ. (2018年1月7日) 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【3歳新馬】断然人気のヴェネトが差し切り勝ち”. サンケイスポーツ 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【ドンカスターC】(京都)?ブラックムーンがゴール前で差し切る”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI) 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【スピカS】(中山)?ブラックムーンが直線一気で制す”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI) 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【六甲S】(阪神)?ダノンリバティが制す”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI) 2020年10月8日閲覧。
- ^ “ブラックムーン、富士S2週前追い切り速報/栗東トレセンニュース”. netkeiba.com 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【キャピタルS】(東京)?ブラックムーンが大外から突き抜け勝利”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI) 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【米子S】(阪神)?ブラックムーンがレコードで快勝”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI) 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【米子S】ブラックムーン 剛脚発揮でコースレコード制覇”. スポーツニッポン 2020年10月8日閲覧。
- ^ “マイルチャンピオンS|2017年11月19日 | 競馬データベース”. netkeiba.com. 2020年10月8日閲覧。
- ^ a b c “【京都金杯】ブラックムーン待望の重賞初制覇 連覇の武豊「本当に切れる」”. 東京スポーツ新聞社 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【京都金杯】京都は武豊&ブラックムーンが鮮やかに差して初笑い!”. 競馬ラボ 2020年10月8日閲覧。
- ^ “【京都金杯】(京都)?ブラックムーンが差し切り重賞初制覇”. 競馬実況web. ラジオNIKKEI. 2020年10月8日閲覧。
- ^ a b c “ブラックムーンの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年7月2日閲覧。
- ^ “【JRA】西浦勝一厩舎の転厩馬一覧 テリトーリアルは野中厩舎、ブラックムーンは辻野厩舎へ”. netkeiba.com 2021年2月28日閲覧。
- ^ “ブラックムーンが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2022年3月3日). 2022年3月4日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|ブラックムーン”. JBISサーチ. 2022年10月16日閲覧。
- 1 ブラックムーンとは
- 2 ブラックムーンの概要
- 3 脚注
固有名詞の分類
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