キース・エマーソンとは? わかりやすく解説

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キース・エマーソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/17 18:14 UTC 版)

キース・ノエル・エマーソン英語: Keith Noel Emerson1944年11月2日 - 2016年3月11日[1])は、イングランド出身のキーボーディスト作曲家。ロックにクラシックやジャズの要素を取り入れ、シンセサイザー奏者の草分け的存在としてシンセサイザーを楽曲の中心に導入した先駆者とされる[2][3]


注釈

  1. ^ GCE(大学入学に必要な資格)を履修するための予備校。化学と数学と英語を専攻していたが、資格は取得出来なかった。
  2. ^ 7曲中、6曲を作曲。うち2曲はレイクとの共作。
  3. ^ 同じような可能性を模索していたオルガニストには、ディープ・パープルジョン・ロードがいた。
  4. ^ ザ・ナイスのステージでは客席に向かって右側にA-105、左側にL-100を置いて、両者の間に立った。またL-100にはファズフェイス(Dallas Arbiter Fuzz Face)を接続した。
  5. ^ 電源を切っても構造的にトーンホイールの回転はすぐには止まらないので、音程が不安定になりながら回転が遅くなり、最後には回転が止まると共に音も鳴らなくなる。逆に電源を入れると、徐々にピッチが上がって、一定のピッチで安定する。
  6. ^ ザ・ナイスに在籍していた1967年に、イアン・キルミスターという新しいローディーが、彼がナイフをオルガンの鍵盤に突き刺すのを見て、ヒトラーユーゲント・ナイフを提供した。キルミスターは、後のレミー・キルミスターである。
  7. ^ 1965年にドン・シン・アンド・ザ・ソウル・エージェンツの名義で発表されたシングル曲'A-Minor Explosion'では、ハモンドオルガンを揺らして内蔵のリバーブユニットに衝撃を加えることによって爆発音を生み出したり、電源を落としてベンディングする技が披露されている。
  8. ^ エマーソンは後に、このパフォーマンスについて「マネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダムにそそのかされた」と明かしているが、オールダムは「あのバカ(エマーソン)が勝手にやったこと」と否定している[31]。因みに、ナイスは同年4月にオールダムのマネージメント契約を解消することを決めて、トニー・ストラットン・スミスをマネージャーに迎える交渉を始めていた。
  9. ^ 日本公演初日の1972年7月22日。アンコールの「ロンド」でパーマーのドラム・ソロの後に行なった。ナイフでは小さすぎて球場の聴衆には見えないと考えたと察せられる。自伝ではSamurai swordを振り回して鍵盤の間に差し込んだとされているが、当時の音楽雑誌には玩具と記されていた。2日後の7月24日に甲子園球場で大阪公演が催されたが、ドラム・ソロの途中に聴衆がなだれ込んだので中止になり、彼が日本刀を使う機会はなかった。
  10. ^ エマーソンは「ボブ・モーグ博士とポリモーグを一緒に開発した」と主張している[23]
  11. ^ ドイツでのコンサートで、テープ・レコーダーによる再生音に合わせて、エマーソンがモーグ・シンセサイザー、レイクがメロトロン、カール・パーマーがドラムスを演奏して「奈落のボレロ」を披露した。
  12. ^ 2010年3月14日に初演。2013年3月20日、吉松の還暦を祝う演奏会で再演。どちらも指揮は吉松と親交の深い藤岡幸夫、管弦楽演奏は東京フィルハーモニー交響楽団、コンサートマスターはプログレッシブ・ロックマニアの荒井英治。再演された時はエマーソン本人が聴きに訪れ、ピアノ演奏で吉松を祝した。

出典

  1. ^ a b c d Keith Emerson of Emerson, Lake & Palmer Dead at 71 of Suicide”. billboard (2016年3月11日). 2016年3月13日閲覧。
  2. ^ ELPのキース・エマーソン氏が死去、シンセ奏者の草分け”. AFP通信 (2016年3月12日). 2016年3月15日閲覧。
  3. ^ a b キース・エマーソンさん死去 銃で自殺か 英バンドELP創設メンバー 映画「幻魔大戦」音楽も担当”. 産経ニュース (2016年3月12日). 2016年3月13日閲覧。
  4. ^ a b 人気バンドELPのキース・エマーソンさん死去”. NHK (2016年3月12日). 2016年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月13日閲覧。
  5. ^ Remembering Keith Emerson (1944-2016)”. Moog Music (2016年3月11日). 2016年3月13日閲覧。
  6. ^ a b c d Keith Emerson of Emerson, Lake & Palmer dead at 71”. CNN (2016年3月12日). 2016年3月13日閲覧。
  7. ^ リットー・ミュージック刊「キース・エマーソンズ・インタビュー」への寄稿文より。
  8. ^ a b Rock keyboardist Keith Emerson died from self-inflicted gunshot”. Reuters (2016年3月12日). 2016年3月17日閲覧。
  9. ^ Rock Aid Armenia (CD liner notes). United Kingdom: Live-Aid Armenia Records. 1990. p. 2. Arment T001。
  10. ^ The Making of Smoke on the Water - Full Documentary”. YouTube. 2024年1月3日閲覧。
  11. ^ 『ゴジラ』最新作サントラ、音楽監督はELPのK・エマーソン”. CDJournal (2004年11月16日). 2016年3月18日閲覧。
  12. ^ Keith Emerson "The Land Of Rising Sun"/キース・エマーソン「日出ずる国へ」 - YouTube 2016年3月18日閲覧。
  13. ^ キース・エマーソン、日本へ向けた書き下ろしの新曲「THE LAND OF RISING SUN/日出ずる国へ」を公開”. BARKS (2011年3月23日). 2016年3月18日閲覧。
  14. ^ キース・エマーソン来日インタビュー[吉松隆還暦コンサート・リハーサル]”. ジャパン・アーツ (2013年3月19日). 2016年3月18日閲覧。
  15. ^ NHK大河ドラマ『平清盛』に使用されているプログレッシヴ・ロック至高の名曲「タルカス」に話題沸騰”. BARKS (2012年1月24日). 2016年3月18日閲覧。
  16. ^ 4つの弦で奏でるロック魂”. ぶらあぼ (2014年6月18日). 2016年3月19日閲覧。
  17. ^ キース・エマーソン、自殺の理由について恋人が語る”. NME-JAPAN (2016年3月14日). 2016年3月14日閲覧。
  18. ^ キース・エマーソンが他界。享年71”. rockinon.com (2016年3月12日). 2019年12月21日閲覧。
  19. ^ Keith Emerson's death ruled suicide”. BBC (2016年3月15日). 2016年3月16日閲覧。
  20. ^ Keith Emerson's Death Ruled a Suicide”. billboard (2016年3月15日). 2016年3月16日閲覧。
  21. ^ グレッグ・レイク、キース・エマーソンを追悼”. BARKS (2016年3月14日). 2016年3月14日閲覧。
  22. ^ 【キース・エマーソン追悼コメント】グレッグ・レイク、小室哲哉、冨田勲、ヴァンゲリス、ジョーダン・ルーデス、リッチー・ブラックモア他”. amass (2016年3月12日). 2016年3月17日閲覧。
  23. ^ a b c d e f g h キース・エマーソン、'70年代にプログレッシヴ・ロックを創り上げたキーボードの魔術師”. BARKS (2005年11月1日). 2016年3月14日閲覧。
  24. ^ Hanson (2014), pp. 74, 187.
  25. ^ Keith Emerson, the father of progressive rock, was the Jimi Hendrix of keyboards”. The Telegraph (2016年3月12日). 2016年3月18日閲覧。
  26. ^ Hanson (2014), p. 56.
  27. ^ Discogs”. 2024年4月14日閲覧。
  28. ^ Discogs”. 2024年4月14日閲覧。
  29. ^ Discogs”. 2024年6月2日閲覧。
  30. ^ Emerson (2003), pp. 80–81.
  31. ^ 『涙が流れるままに―ローリング・ストーンズと60年代の死』A.E. ホッチナー著、川本三郎実川元子訳 1991年 角川書店
  32. ^ Emerson (2003), pp. 101–104.
  33. ^ Emerson (2003), p. 238.
  34. ^ シンセサイザー鍵盤狂 漂流記 ~音楽を彩った電気鍵盤たちとシンセ名盤の数々~”. サウンドハウス. 2024年6月2日閲覧。
  35. ^ 映画パンフレット文「ハルマゲドンの予告」


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