フランス山人の歌による交響曲とは? わかりやすく解説

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フランスの山人の歌による交響曲

(フランス山人の歌による交響曲 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 22:16 UTC 版)

フランスの山人の歌による交響曲(フランスのやまびとのうたによるこうこうきょく、フランス語: Symphonie sur un chant montagnard français)》作品25は、ヴァンサン・ダンディ1886年に作曲した交響曲で、ダンディの数ある作品のうち、今日かろうじて演奏されるほとんど唯一の作品。題名に示されているように、主要な主題はセヴェンヌ地方で記録した民謡が充てられている(同地は山岳地帯であり、そのため「セヴェンヌ交響曲 Symphonie cévenole [1]」という別名も存在する)。交響曲としては異例なことに独奏ピアノの存在が目立っているが、交響曲の一種であるためか決して支配的であるわけではない(このパターンはファリャの『スペインの庭の夜』で他の例を認める事ができる)。ピアノはオーケストラに寄り添っているため、協奏交響曲に近い効果をもつ[2]。『ラルース世界音楽事典』では「この作品は熱烈な国民主義、自然とセヴェンヌ地方に寄せる愛着、交響曲形式と循環形式に対する嗜好という3つの面で作曲者の美意識をよく反映している。-中略-作品全体はひとつの主題《アルデシュ地方の羊飼いの歌》を基に構成されており、この主題は冒頭からコーラングレによって奏される。これにより、確固とした統一性と素晴らしい構築性を曲全体に与えている」と解説している[3]


  1. ^ JOUR D'ÉTÉ À LA MONTAGNE, SYMPHONIE "CÉVENOLE" / VINCENT D'INDY, COMPOSITEUR”. collectionsdumusee.philharmoniedeparis.fr. COLLECTIONS DU MUSÉE DE LA MUSIQUE. 2024年4月4日閲覧。
  2. ^ Jaffé, Daniel. “Vincent d'Indy: Symphony on a French Mountain Air, Op. 25” (PDF). 2018年5月17日閲覧。
  3. ^ 『ラルース世界音楽事典』P925


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