ハイゼンベルク描像
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ハイゼンベルク描像(はいぜんべるくびょうぞう、英: Heisenberg picture)またはハイゼンベルク表示(はいぜんべるくひょうじ、英: Heisenberg representation)は、物理学において量子力学を定式化するにあたり、演算子(可観測量やその他)が時間発展し、状態ベクトルは時間に依存しないとする理論形式のこと。状態ベクトルが時間発展し、演算子が時間に依存しないシュレーディンガー描像とは等価の結果を与える。
- 1 ハイゼンベルク描像とは
- 2 ハイゼンベルク描像の概要
- 3 交換関係
- 4 参考文献
- 5 関連項目
ハイゼンベルク描像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:55 UTC 版)
「量子力学の数学的定式化」の記事における「ハイゼンベルク描像」の解説
これまで我々はいわゆるシュレディンガー描像で時間発展を記述してきた。すなわち任意のオブザーバブルAは時間に関して不変であり、状態ベクトルψの方が U t = e x p ( − i t ℏ H ) {\displaystyle U_{t}=\mathrm {exp} \left(-{it \over \hbar }H\right)} により ψ ( t ) = U t ( ψ ) {\displaystyle \psi (t)=U_{t}(\psi )} と時間発展するとみなしてきた。一方同じ時間発展をハイゼンベルク描像で記述することも可能である。この場合状態ベクトルψは時間に対して不変であり、オブザーバブルAの方が A t = U − t A U t {\displaystyle A_{t}=U_{-t}AU_{t}} と時間発展するとみなせる。
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