ドイツ軍のノルウェーへの撤退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 10:25 UTC 版)
「ラップランド戦争」の記事における「ドイツ軍のノルウェーへの撤退」の解説
「ナチス・ドイツによるノルウェー占領(英語版)」も参照 ラップランド戦争は実質的には1944年11月初に終結した。ラップランド北東部のタンカヴァーラ(英語版)でフィンランド軍を引き留めた後、ドイツ軍は1944年11月25日にカリガスニエミ(英語版)でフィンランドから迅速に撤退した。ドイツ軍を追撃したフィンランド猟兵旅団は武装解除によりそれまでに人員不足に陥っていた。11月4日までにはラップランド北西部ではフィンランド軍4個大隊しか残っておらず、1945年2月には600人しか残っていなかった。ドイツ軍は撤退を継続したが、要塞化陣地を維持し続け、まず1944年11月初にムオニオから約50km北でトルネ川沿岸にあるパロヨエンスー(フィンランド語版)村に残り、続いて11月26日にラタセノ川(英語版)沿岸にある、ドイツ語でSturmbock-Stellungと呼ばれた陣地に移動した。ドイツの第7山岳師団(英語版)がこれらの陣地を維持した。ドイツ軍がノルウェー北部からも撤退、リンゲン・フィヨルド(英語版)の陣地に兵隊が配置された後、第7山岳師団は1945年1月10日に陣地から撤退した。リンゲン・フィヨルドでの陣地の一部がフィンランドの国境を越えていたが、1945年4月25日にドイツ軍がフィンランドから完全に撤退するまで実質を伴う行動を起こすことはなかった。
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