テーバイの陥落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 17:45 UTC 版)
息子アイギアレウスの死を聞かされたアドラーストスは悲しみのあまり息が絶えた。同じ日、もぬけの殻となったテーバイにエピゴノイは乗り込み、略奪の上、城壁を壊した。勝利したときには戦利品の中で最も良いものをアポローンに捧げるという誓いにより、テイレシアースの娘マントーがデルポイに送られた。 戦いの後、テルサンドロスはアルゴス勢の勝利はエリピューレーを買収した自分の功績であると自慢した。これを聞いてアルクマイオーンは、エリピューレーの虚栄心が父アムピアラーオスを死地においやり、また自分も同様の危険にさらされていたことを知った。またアムピアラーオスはアルクマイオーンに、自分が生還しなかったら、母を成敗するよう言い残していたともいう。デルポイの神託を求めると、アポローンは「エリピューレーは死に値する」と応えた。母を殺せ、との意に受け取ったアルクマイオーンは、帰還すると母親を殺害した。死ぬ間際にエリピューレーは息子を呪い、アルクマイオーンはエリーニュスたちに追われる身となった。 生き残ったエピゴノイは、その後勃発したトロイア戦争にも遠征軍として加わった。
※この「テーバイの陥落」の解説は、「エピゴノイ」の解説の一部です。
「テーバイの陥落」を含む「エピゴノイ」の記事については、「エピゴノイ」の概要を参照ください。
- テーバイの陥落のページへのリンク