チリの政党
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/25 01:00 UTC 版)
- ^ 正式には「修正多数代表2名制」(sistema binominal mayoritario corregido)と呼ばれ、有権者は各政党若しくは政党連合が提出した候補者名簿から1名を選んで記名投票する。しかし、大選挙区制と違って得票率に応じて上位2名が当選するのではなく、候補者名簿毎に得票集計がなされ、同一政党(若しくは政党連合)の候補者2名が当選するには、次点となった別の候補者名簿が得た得票率の2倍以上の得票を得なければならず、2倍未満の場合、2位は次点リストの候補者が当選する仕組みとなっている。そのため、第3党以下の政治勢力は議席を得ることが著しく困難な仕組みとなっている。事実、共産党を中心とする「フント・ポデーモス・マス」は1989年以降の国会議員選挙で議席を得ることが出来ない状況が続いていた。しかし2009年12月、大統領選挙と同時に実施された上下両院の議員選挙では、共産党がコンセルタシオンの候補者名簿に参加することで3名の当選者を出すことが出来た。参照:北野浩一「第5章 チリ・バチェレ政権の成立と課題」『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実像』178頁。“チリ大統領選 決選投票へ 右派過半数及ばず 議会選 共産党36年ぶりの議席”. しんぶん赤旗. (2009年12月9日)
- ^ 下院は定数が120人から30人増の150人となり、一律2人区の60選挙区から定数3~8名の28選挙区へと改められ、ドント式で政党や政党連合に議席配分される方法になった。また「片方の性が6割を超えてはならない」とするクォーター制も導入された。三浦航太「2017年チリ総選挙 --新しい選挙制度と政治勢力はチリの政治を変えるのか?--」『ラテンアメリカ・レポート』第35巻第1号、2018年、1-16頁、doi:10.24765/latinamericareport.35.1_1、2020年5月20日閲覧。
- ^ 前掲書1頁
- ^ ““Nueva Mayoría” se denominará pacto presidencial opositor para la primaria del 30 de junio”. biobiochile.cl. (2013年4月29日) 2014年9月12日閲覧。
- ^ “UDI, RN, PRI y Evópoli formalizan nueva coalición: "Queremos ser gobierno en 2018"”. emol. (2015年1月29日) 2020年5月14日閲覧。
- ^ 脚注2の前掲書6頁
- ^ 脚注2の前掲書9、12頁
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