大選挙区制とは? わかりやすく解説

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大選挙区制

読み方だいせんきょくせい
【英】:large-district voting system

1つ選挙区から議員多数選出する制度のこと. 対象となる選挙区は都道府県あるいは国全体というように大きなものとなる. 採用しているのはオーストリア, オランダ, ベルギー, スウェーデン, ノルウェー, などである. 多数候補者当選となるため, 得票数少な候補当選機会があり, 大政党による議席独占抑制される. 少数政党乱立し, 政権不安定になりやすいという傾向もある. 比例代表制一種の大選挙区制である.

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大選挙区制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 17:41 UTC 版)

大選挙区制(だいせんきょくせい)とは、1つの選挙区につき複数名を選出する選挙制度の総称である。


注釈

  1. ^ 小選挙区として選挙区を細分化されていれば、候補者は僻地の過疎地の有権者の票を獲得するために候補者自身が過疎地におもむいて遊説をするなどの政治活動・選挙活動をする動機が高くなるが、大きな地域による大選挙区では候補者自身が僻地の過疎地におもむいて遊説をするなどの政治活動・選挙活動をする動機が小さくなる。
  2. ^ 一つの政党が各有権者に対してかける選挙費用は区割りでは変わらないので、選挙区一つあたりでの選挙費用は選挙区の大きさに比例するが、選挙区数は選挙区の大きさに反比例する。このため、選挙費用の全国合計は小選挙区制とほとんど変わらないという意見もある。日本の公職選挙法には選挙費用の上限が定められているが、日本が中選挙区制を採っていたときも小選挙区制を取り入れても、大半の当選者は上限ギリギリまで費用を使っている。
  3. ^ マルタアイルランドなどの国と日本国との比較から、大選挙区制の問題ではないという意見もある。ただし、この2国はいずれも単記移譲式投票制度を採用する国である。

出典

  1. ^ 岩田一政ほか (2019) 「改訂版 政治・経済」数件出版
  2. ^ 中村研一ほか (2019) 「高等学校 現代政治・経済」清水書院
  3. ^ 宮本憲一ほか (2019) 「高校政治・経済」実教出版


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大選挙区制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 07:18 UTC 版)

選挙区」の記事における「大選挙区制」の解説

「大選挙区制」を参照 大選挙区制とは一選挙区から複数議員選出する選挙区制をいう。 大選挙区連記制大選挙区完全連記制大選挙区連記制大選挙区完全連記制)とは、選挙人がその選挙区から選出される議員定数同数候補者氏名列記し投票する選挙制度をいう。 大選挙区制限連記制大選挙区制限連記制とは、選挙人がその選挙区から選出される議員定数満たない候補者氏名記入して投票する選挙制度をいう。 大選挙区単記制大選挙区単記投票制)大選挙区単記制大選挙区単記投票制)とは、選挙人単記投票候補者の中から一人だけの氏名記入)を行い相対多数基づいて議員定数達するまでの数名選出する選挙制度をいう。 比例代表制比例代表制政治学では大選挙区制に分類される後述)。

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大選挙区制(第1次)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:21 UTC 版)

衆議院」の記事における「大選挙区制(第1次)」の解説

1900年明治33年)、第2次山県有朋内閣により選挙法改正され選挙権・被選挙権拡大されるとともに従来小選挙区制から原則として1つ府県1つ選挙区としてそれぞれから2人12人を選出する大選挙区制に改められた。ただし、市部離島は1選挙区として郡部からは分離され東京市現在のほぼ東京23区該当)・京都市大阪市(のち横浜市追加)を除いて定数1人小選挙区とされた。これにより総定数369となったが、1902年明治35年)に第1次桂太郎内閣の下で再度選挙法改正されて、この間新たに発足した市が郡部選挙区から分離して定数381となったこのうち札幌区小樽区函館区を除く北海道沖縄県への施行当初見合わされ、千島列島を除く北海道全域には1903年明治36年)、宮古郡八重山郡を除く沖縄県には1912年明治45年大正元年)にようやく選挙法施行された。この改正から大選挙区においても単記制採用された。1902年明治35年8月10日実施第7回総選挙から1917年大正6年4月20日実施第13回総選挙までがこの選挙法によって行われた

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大選挙区制(第2次)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:21 UTC 版)

衆議院」の記事における「大選挙区制(第2次)」の解説

敗戦後連合国軍占領下置かれ連合国軍最高司令官総司令部GHQ)の指導の下に行われた民主化政策」の一環として幣原喜重郎内閣によって1945年昭和20年12月衆議院議員選挙法が改正され女性選挙権与えられるとともに都道府県単位とする大選挙区制が導入された。1900年明治33年)の大選挙区制とは違い各都道府県全域を1選挙区とすることを原則に総定数468人を沖縄県を含む各47都道府県人口基づいて配分された。これにより15人以上が配分される東京都大阪府・兵庫県新潟県愛知県福岡県および北海道の7都道府県についてはこれを分割して2選挙区とした。この結果、各選挙区では4人~14人の議員沖縄県2人)を選挙することとなり、定数10人以下の選挙区では2名、11人以上の選挙区では3名を連記し投票する制限連記採用された。これによる総選挙1946年昭和21年4月10日執行され第22回総選挙が、米軍直接統治下に置かれ沖縄県には実施されず、実際にはこれを除いた466人について選挙が行われた。 新憲法施行控えた1947年昭和22年3月衆議院議員選挙法改正により中選挙区制復活し同年4月25日執行され第23回総選挙はこの復活した中選挙区制によって行われたので、大選挙区制による総選挙第22回のみに終わった

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大選挙区制

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 01:19 UTC 版)

名詞

だいせんきょくせい

  1. 当選者を1選挙から2名以上選出する選挙制度

関連語


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